カーボンニュートラルの実現に貢献
カーボンニュートラルへの基本的な考え方
島津グループは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、事業活動によるCO₂排出量(Scope1・2)の削減を進めています。省エネルギーや再生可能エネルギーの活用を通じて、脱炭素社会の実現と持続的な企業価値向上を目指します。
事業活動によるCO₂排出量削減(Scope1,2*)
当社グループは2021年3月にRE100に加盟し、国内外の主要拠点での再生可能エネルギー由来の電力(以下、再エネ電力)への変更を進めています。2025年度は、グループ全体で使用した電力のうち88%が再生可能エネルギー由来となりました。
また、以下の2030年度のCO2排出量の削減目標は、SBT(Science Based Targets)の「1.5℃水準」として2022年10月に認定されました。
- 2050年に、当社グループの事業活動で排出するCO2排出量を実質ゼロとする。
- 中間目標として、当社グループの事業活動で排出するCO2排出量を、2017年度比で2030年度85%以上、2040年度90%以上削減する。
- 当社グループが販売した製品の使用時におけるCO2排出量を、2020年度比で2030年度30%以上削減する。


島津グループ(国内外)のエネルギー起因CO2排出量
単位:t-CO₂
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|
| Scope1 | 2,330 | 2,624 | 2,860 | 2,897 |
| Scope2(マーケットベース) | 7,650 | 7,785 | 6,975 | 5,874 |
| Scope2(ロケーションベース) | 45,285 | 46,595 | 46,316 | 45,529 |
環境データの第三者保証について
島津製作所は、環境負荷データに関して信頼性の高い形で公開するため、デロイトトーマツサステナビリティ株式会社による第三者保証を受審しました。
【保証範囲】
対象期間:2024年4月1日~2025年3月31日
対象範囲:株式会社島津製作所および主要なグループ会社の 本社、工場・事業所、研究所、支社・支店、営業所
保証対象:エネルギー使用量(GJ)、Scope1,2、Scope 3 CO2排出量(t)の拠点合計値
- ※画像をクリックすると、PDFでご覧いただけます。
エネルギー起因CO2排出量 算定報告書
サプライチェーン全体における温室効果ガス排出量(スコープ別)
単位:千t-CO2
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スコープ1 | 自社で直接(燃料の使用等)排出したCO2量 | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 | |
| スコープ2 | 自社で間接的(電気の使用など)に排出したCO2量 | 16 | 8 | 8 | 6 | 6 | |
| スコープ3 | 1 | 購入した製品・サービス | 484 | 560 | 532 | 929 | 955 |
| 2 | 資本財 | 14 | 63 | 61 | 66 | 60 | |
| 3 | Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動 | 6 | 1 | 2 | 8 | 8 | |
| 4 | 輸送、配送(上流) | 6 | 9 | 8 | 51 | 51 | |
| 5 | 事業から出る廃棄物 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | |
| 6 | 出張 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
| 7 | 雇用者の通勤 | 4 | 4 | 1 | 5 | 5 | |
| 8 | リース資産(上流) | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | |
| 9 | 輸送、配送(下流) | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | |
| 10 | 販売した製品の加工 | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | |
| 11 | 販売した製品の使用 | 1,578 | 1,547 | 1,527 | 1,517 | 1,513 | |
| 12 | 販売した製品の廃棄 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
| 13 | リース資産(下流) | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | |
| 14 | フランチャイズ | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | |
| 15 | 投資 | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | 0※ | |
- ※0は500トン未満
Cat11については、当該年度に販売された製品が10年使用されると推計して算出しています。
サプライチェーンのCO₂排出量削減(Scope3)
当社は、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減にも取り組んでいます。特にScope3の排出量削減に向けては、サプライヤーとの連携を通じて、製品のライフサイクル全体での環境負荷低減を目指しています。
2021年から当社サプライヤーに対して省エネルギー診断の受診を推進しており、2025年度までに39社が受診しました。
引き続き、取引先との対話を深め、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減に取り組みます。
なお、2026年度にはScope3を含め、さらなる取り組みの強化を図ります。

物流におけるCO2排出量の削減
製品をお客様にお届けするまでを担う輸送時においても、CO2排出量削減の取り組みを進めています。
島津ロジスティクスサービス(株)では、トラックの積載率向上とモーダルシフト化の推進により、2011年度からCO2排出量を削減してきました。
主な活動として、秦野出張所や斐川出張所等の拠点間利用、貸切便貨物同士の混載化、大口路線貨物同士の貸切便化、鉄道や船舶へのモーダルシフト、強化ダンボールを使用した梱包材の軽量化などです。
輸配送システムにて、異事業部間の輸送情報を共有化し、日々の業務の中で上記の取り組みを効率的に推進しています。
また、輸出製品の輸送に関しても自社の保税蔵置場利用により、トラック輸送する事なく通関処理がおこなわれ、通関後の空港や港までの輸送にはシャトル便として低公害車(天然ガス車)の使用や、コンテナのラウンドユースをおこなっています。さらに業務用車として、ハイブリッド車両の導入も進めています。

空港へのシャトル便

強化ダンボールを使用した梱包
IT環境における省エネ化
当社グループの各種サーバの管理を行っている(株)島津ビジネスシステムズでは、仮想サーバへの移行による省エネ化を進めています。仮想サーバとは、1台のサーバの中に複数のサーバ環境を仮想的に構築し、効率的にサーバ資源を使用するものです。これによって、電力使用量を削減するとともに、スペースの効率化や、費用の削減も図ることができます。
2016年度に21台のサーバを10台に統合し、その効果として年間32,850kWhの削減を行うことができたと試算しています。
サーバ仮想化のイメージ
タスクライトの導入
2011年度からは東日本大震災以降の節電対策の一環で、天井照明を減らし手元照明で作業照度を確保するタスク・アンビエント照明の取り組みを展開しています。

建築物における環境配慮や太陽光発電パネルの活用
当社は、建築物においても自然換気システム、自然採光と照度センサ、放射空調システムの採用や地域産木材の積極利用など、さまざまな環境配慮を施しています。
本社・三条工場内の本社棟は、建築物の環境総合性能評価システム(CASBEE)に「京都らしさ」の評価を加えたCASBEE京都において、最高評価のSランクに認定されました。
三条工場のクオリティセンター、瀬田事業所の南1号館は、建物の断熱化に加え、執務エリアは全てLED照明としています。さらに、高効率の空調設備や変電設備を導入し、省エネに配慮した仕様で設計し建設しました。

本社棟(三条工場)

クオリティセンター(三条工場)

南1号館(瀬田事業所)
また、グループ会社においても太陽光発電パネルやLED照明の導入などにより、CO2排出量と電力使用量の削減に努めています。マレーシアや中国・天津の生産拠点では、太陽光パネルの導入による自家発電で消費電力をカバ―しています。島根の生産拠点や、研究所などでも、太陽光パネルを設置するなど環境に配慮しています。
天津島津液圧有限公司(中国・天津)
Shimadzu Manufacturing Asia Sdn. Bhd. (マレーシア)
島根島津株式会社(日本 島根)
けいはんな研究所(日本 京都)



