社外取締役メッセージ

コーポレートガバナンス・コードの公表を契機に、私たちは島津グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、さまざまなガバナンス改革を行ってきました。
今回は、現在在籍する3名の社外取締役に、取締役会を取り巻く環境が変化する中で感じられたことや、今後の課題、島津への期待などを率直に語っていただきました。

継続的な見直しを「継続」し、着実に前進する姿勢を評価

島津製作所の最初の社外取締役に就任した2013年6月から、取締役会は大きく変化をしています。
最初は執行側の会議に出席が求められたことがあり面食らったこともありました。外から来た取締役に初めて接して戸惑っていることを肌で感じました。
それから6年、取締役会には社外取締役3名が参加し、取締役会におけるその比率も3分の1を超えています。指名・報酬委員会も設置され、社外役員のみの会議、監査役と社外取締役との会議も設けられています。中期経営計画についても策定の早期から取締役会と議論がなされ、また、公表後のフォローアップも頻繁に実施されています。業務執行状況報告もより効果的かつ効率的な方法に変わりました。島津製作所の取締役会に特徴的なことは、これらの見直しが継続的になされているということにあると思います。
新しいものに飛びつく訳ではないですが、よく観察しつつ、有益と判断できれば着実に取り入れる。このプロセスを継続する結果、最終的には大きく前進しています。ステレオタイプな物言いではありますが、まさに「京都」らしく、140年を超える社歴を有する島津製作所らしいともいえます。その姿勢は、現在も継続しています。つい最近も、取締役会の事前説明をより充実させるために、事務局や経営企画部門だけでなく提案部門からも、テレビ会議などを利用して直接説明がなされるようになり、取締役会に向けて充実したコミュニケーションが可能なスタイルが始まりました。
島津製作所の取締役会には、その継続的な見直しを、まさに「継続」してもらいたいと思います。コーポレート・ガバナンスや取締役会の在り方については多様な考え方があり、いわゆる「正解」がありません。時代に流されず、同時に、着実に前に進む、そんな取締役会であってほしいです。

社外取締役 澤口 実

社外取締役 澤口 実

継続的な見直しを「継続」し、着実に前進する姿勢を評価

私が島津製作所の社外取締役に就任して6年目になります。その間、コーポレートガバナンス・コードが制定され、取締役会の役割が明確に定義され、取締役会は業務執行体制の監督責任を明確にし、社外取締役の役割も株主目標での執行監督を執行と独立した立場でしっかり行うこと、また、会社の中長期的発展および社会的責任に対して正しい方向で行動できるよう自らの見識をもとに執行に対して提言していくことが求められるようになりました。
5年前の就任初期は、長い伝統ある会社としての風土が確立され、自らの立場での運営を堅実に行っており、その実行を見守ることが主体で、株主目標も主として会社の経済価値を上げ持続的発展につながっているかを見ていればよかったのですが、新体制での中計を機に、島津も社会的価値の向上を企業価値につなげることを明らかにしました。この考えは、株式会社も株主の経済価値を上げることだけでなく、すべてのステークホルダーにより良い会社、より良い生活を会社の場を通じて一人ひとりが達成していくことが使命であることを明確にしました。このことから、取締役会としても、島津が自らの持続的成長を求めると同時に、社会の持続的成長をいかに積極的にコミットしていくかをしっかり執行と議論し、新しい方向へ共に取り組んでいく目標づくりに参画していくようになりました。
これには、執行と監督が分離した立場でなく、より一体的に議論を深めて方向付けに共同の責任を果たしていく必要があります。従って取締役会の場で執行側、非執行側取締役のより一層の活発な意見交換が必要になると考えます。

社外取締役 藤原 健嗣

社外取締役 藤原 健嗣

異なる視点を積極的に受容し、改善できる体制を継続

3年前に社外取締役体制に多様性を広げつつ、独立の立場からの監督強化のため、2名から3名体制にする際に、私は初の女性取締役として迎え入れられました。それ以前の取締役会に比べて、より議論が活発になったと従来の取締役から言われたことがあります。
女性の参画に多少の緊張感はあったかもしれませんが、島津が目指すゴールに対して、過去にとらわれない多様な立場から、異なる視点を積極的に提案することができる取締役会であると感じます。
毎年実施される取締役会の実効性評価アンケート結果をもとに改善をする努力も島津の実直さの現れです。理想的なガバナンスを継続するためには、執行役員が議案を提案する時、事業報告する時など、取締役会メンバーとより活発なやりとりができるようになるよう心がけていきたいと思っています。
島津の成長の可能性は大きく、今までのやり方考え方を越えていった先に、地球全体の人々の安心・安全を大きく前進させていると思います。

社外取締役 和田 浩子

社外取締役 和田 浩子

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