社外取締役メッセージ

コーポレートガバナンス・コードの公表を契機に、私たちは島津グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、さまざまなガバナンス改革を行ってきました。今回は、現在在籍する3名の社外取締役に、取締役会を取り巻く環境が変化する中で感じられたことや、今後の課題、島津への期待などを率直に語っていただきました。

社会に大きく貢献できる企業へ

この一年は、新型コロナウイルス感染拡大が企業経営や人々の生活に大きな影響をもたらしました。いつ再び安寧な環境が整うのか予測が立たず、危機感や不安感が漂いました。島津も例外ではなく、中期計画を下方修正しました。そんな中で、当初計画にはなかったPCR検査試薬の開発と販売など、新型コロナウイルス感染対策の一環を担う貢献ができ、また、現状にあわせた効率的な組織運営のお陰で、本年度の結果は上振れすることができました。急激な変化に耐えるだけではなく、新たに社会に大きく貢献できる製品やサービスをタイムリーに作る柔軟な力をこの危機の時期に見ることができました。非常時に、島津のTrue Colour(真実の姿)を見た気がしました。取締役会の一員として、お互いに多様な視点を持ち、コーポレート・ガバナンス体制を継続的に改善し、ステークホールダーの期待や社会の新たな要求に応えながら、事業成長を遂げられるように監督していきたいと思います。その結果、多くのイノベーションを生み出し、より一層の社会貢献できる島津の姿を思い描いています。

社外取締役 和田 浩子

社外取締役 和田 浩子

新たな社会課題を研究開発力で解決する

コーポレート・ガバナンスは島津製作所らしく着実に前進しています。一方、グローバル企業として成長するためのガバナンスを強化する必要があると思います。今後、ダイバーシティの観点からも執行役員や取締役の構成が課題になるでしょう。創業以来技術に磨きをかけてきた伝統は現在の研究開発の充実につながっています。新型コロナウイルスの検査試薬や自動解析装置を速やかに開発し、社会課題の解決に直接つなげたことは研究開発の蓄積の成果であり、サステナビリティの面からも高く評価できます。しかし、これらの貢献は主に国内にとどまっていることは残念なことです。先期は中国で島津製作所の製品力が認められ、売り上げが大きく伸長したことは素晴らしいことです。中期経営計画の初年度目標も達成されました。一方、島津製作所の研究開発から生み出された製品が、競合メーカーがひしめいている北米市場でシェアを伸ばせるかは重要な課題です。このことは経営理念「『人と地球の健康』への願い」の実現のKPIであると考えています。

社外取締役 花井 陳雄

社外取締役 花井 陳雄

取締役に就任するにあたってピンチをチャンスに

今般、当社の社外取締役として新たに選任頂きました中西義之です。
世界的な新型コロナウイルス禍において、私たちを取り巻く環境は大きく変化し、今まで常識とされていたビジネススタイルや価値観も変わりつつあります。このような時期、よく「ピンチはチャンス」などと言われます。現実的には言うは易し行なうは難しですが、島津製作所はまさにピンチをチャンスに変えてきた企業であり、その原動力となった飽くなき探究心は今も健在であると信じています。
企業がその価値を創造し持続的に向上させていくためには、取締役会と経営執行の健全な緊張関係をベースにした活発な議論と情報の共有化が必要であることは言うまでもありません。私は当社取締役会の一員として、事業遂行上の課題やリスクテイクを適切にモニタリングし、少しでも有益な助言を心掛けていく所存です。

社外取締役 中西 義之

社外取締役 中西 義之

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