環境経営

リスクと機会

近年、気候変動による異常気象が日本や世界各地で頻発しています。2015年に発効されたパリ協定では「世界の平均気温上昇を、産業革命以前から2℃未満に抑えるべき」とする「2℃目標」が合意され、私たちは、パリ協定やSDGsなどの国際的なフレームワークを踏まえ、2030年度に30%削減(2017年度比)という当社グループによる中長期のCO2排出量削減目標を定めています。科学的根拠に基づいた削減を促す国際イニシアティブ「SBT(Science Based Targets)」の認定取得、気候変動による影響予測などの開示を求める「気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」提言への賛同など、環境課題の解決に向けて取り組むとともに、環境情報の適切な開示を行っています。
さらに、専門部署である環境経営統括室では、環境管理中心の従前からの取り組みに加えて、地球環境の課題解決とビジネスを結びつけたより積極的な環境活動を展開しています。例えば、マイクロプラスチックごみによる海洋汚染問題解明や、より効率的で環境負荷の少ない再生可能エネルギー、自然環境由来の機能的な新素材の開発になど、当社の分析計測機器は環境問題の解決のためにさまざまな場面で貢献しています。このような顧客の課題を事業機会と捉え、課題解決に貢献する製品や技術を提供していくことで、持続可能な社会の発展に寄与していきます。

基本的な考え方

私たちは ”Eco Solution Provider”として、環境問題の解決を通じた事業活動と企業価値の拡大をめざしています。その活動は大きく次の4つで構成されています。

島津グループの環境経営 4つの方向性

全ての製品のエコ化の推進
環境・新エネルギー分野でのソリューション提供の推進
事業プロセス全体における環境負荷のさらなる低減
環境貢献企業としての支援活動

環境経営における重点施策

重点施策

グローバルベースでの環境負荷低減の取組強化


 
  1. 環境に配慮した製品によるCO2排出抑制貢献量の拡大
  1. 島津グループのCO2排出量削減とグローバル中長期目標の設定

島津グループの中長期CO2排出量削減目標

大きな社会課題である地球環境問題、とりわけ地球温暖化問題に対し、責任ある社会の一員として積極的に取り組んでいくため、島津グループは事業活動における中長期のCO2排出量削減目標として、2030年度に30%削減(2017年度比)することを定め、主として国内外における省エネ努力と、CO2排出量の少ない再生可能エネルギーの導入などにより、実現を図ってまいります。

 

気候変動対応への取り組み ーTCFD提言への賛同、SBT認定の取得、RE100を宣言-

当社グループは、環境問題を最重要経営課題の一つとして位置付けています。中でも、気候変動問題に対して、バリューチェーンを含めた事業活動におけるCO2排出量の抑制や、環境/エネルギー分野におけるイノベーション創出に貢献する製品およびソリューションの提供に取り組んでいます。2019年5月、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」による提言に賛同し、関連情報の開示に努めています。また、2020年1月には、削減目標が科学的な根拠に基づくものであることを示す、国際的な環境団体SBTイニシアティブによる「SBT(Science Based Targets)認定」を取得し、2021年3月には、国際的な環境イニシアティブである「RE100」に加盟し、2050年までに事業活動で使用する電力を再生可能エネルギー100%とすることを宣言しました。
引き続き、CO2排出量削減を含む、様々な環境対応策に取り組む企業として、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

気候変動対応への取り組み

国際環境イニシアティブ「RE100」に加盟

TCFD
TCFD
TCG-RE100

「エコ・ファースト企業」に認定

当社は、2020年10月21日、環境大臣から『エコ・ファースト企業』として認定されました。
「エコ・ファースト」とは、企業が環境大臣に対し、気候変動への対応や循環型社会の構築などに向けた自らの具体的な環境取り組み内容を約束として示し、また環境大臣が、その企業が環境の分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」を行っていることを認定する制度で、各業界における環境取り組みを促進させることを目的としています。
「エコ・ファースト企業」として、引き続き、地球・社会・人との調和を図りながら、持続可能な社会の実現に引き続き貢献いたします。

島津製作所の「エコ・ファーストの約束」

「エコ・ファースト企業」に認定

2020年度の主な成果

事業プロセス全体におけるCO2排出のさらなる低減

2020年度の国内外島津グループのCO2排出量は、省エネルギーの推進や再生可能エネルギーへの切り替え、電力会社の排出係数の改善により、前年度比9%減少し35,080t-CO2となりました。CO2売上高原単位でも8.9t-CO2/億円となり、10.9%改善しました。
重点施策として進めている、環境に配慮した製品によるCO2排出抑制貢献量の拡大では、2020年度の実績が51,725t-CO2となり、島津グループの事業活動に伴うCO2排出量を大きく上回りました。特に優れた環境性能を実現している製品を「エコプロダクツPlus」と認定するとともに、2019年10月からは、従来の新製品開発の審査基準に、「従来機種よりも環境負荷を低減していること」を審査要件に加え、全ての製品について製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷低減に取り組んでいます。
もう一つの重点施策である、事業活動における中長期のCO2排出量削減目標「2030年度に30%削減(2017年度比)」については、さらなる引き上げを検討しています。引き続き、国内外における省エネルギーの推進と、CO2排出量の少ない再生可能エネルギーの導入などを図っていきます。

エコプロダクツPlus開発製品数(累計)CO2排出抑制貢献量

島津グループCO2排出量とCO2排出抑制貢献量

 
 

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