価値創造モデル

社会課題の解決による共有価値の創造で持続可能な社会と成長の実現へ

私たちは、世界のステークホルダーとのパートナーシップにより、「科学技術」と「社内外のネットワークの拡大」を活用し、顕在化している顧客課題の解決に加え、複雑化・多様化する社会が抱える課題(顧客の潜在的な課題)の解決にも積極的に取り組みます。その結果として、持続的な価値創造を実現すると共に、顧客・社会からさらに必要とされる存在になることを目指しています。

具体的には国連のSDGsの17の目標と169のターゲットから事業との関連性が高い項目を優先的に選択し、事業活動における社会課題の解決を通じて、社会における価値と私たちの価値が重なり合う「共有価値の創造」、つまり島津グループの戦略的CSRを推進していきます。

そこで重要となるのは、イノベーションです。さらに、非連続のイノベーションをいち早く成果としてグローバル市場に届けられるかが、競争優位を左右します。そのため、私たちは大学や研究機関、企業など外部との共同研究・オープンイノベーションによる価値創出を積極的に推進しています。社外の方とのパートナーシップによる共同作業は、新たな気付きを生み出し、そこから新たな共同研究を生みだされることがあり、お互いにとってwin-winとなる関係性の構築に役立っています。

財務諸表には現れない島津の重要な経営資源の強化について

私たちが求める新たな科学技術の源泉は、多種多様な知識や価値観の組み合わせです。そのため、従業員が強みを生かして活躍できる職場であることが、優秀な人財を引き付け、社会に認められる企業であり続けられる条件であると考えています。つまり、社是や経営理念を踏まえた企業価値の向上には、人財の力が欠かせません。そこで、当社は「新たなアイデアを創出するための働き方改革」に取り組み、組織と個人の両面からさらに生産性を高め、当社を持続的に成長させていくという目的意識を高めています。

こうした優れた人財によって、革新的な製品やサービスを提供していくためには、先進的技術の獲得を目的とした挑戦的な研究開発を行っていくことが必要です。さらに、研究開発戦略、事業戦略と三位一体の知財戦略を展開し、長期にわたって持続的に成長する基盤形成に努めています。

さらに、世界各地の市場動向を敏感に察知し、競争力のある製品をタイムリーに提供するため、各地域に密着した生産体制のネットワークを構築しています。また、世界中のお客様に満足していただけるよう、マーケティングおよび市場調査、製品の設計および開発、生産、アフターサービスなど、製品ライフサイクルの全ての段階において品質向上に取り組んでいます。

事業活動と持続可能な開発のための目標(SDGs)を照らし合わせ、優先順位の高いテーマを選定し、
「社会の持続的な成長」「中長期的な企業価値の向上」を実現

世界のパートナーと生み出す共有価値

世界にはさまざまな国や文化があり、地域の産業や生活の数だけ課題やニーズがあるといっても過言ではありません。これらの課題やニーズは、解決のための新たな技術やイノベーションの創出を促します。その創出を実現するためには課題やニーズが発生する各地域のパートナーと共に取り組むことが必要不可欠です。そこで、私たちは、世界各地でさまざまなパートナーと共に共同開発やイノベーション創出に取り組んでいます。その基点となるのが、世界各地の「イノベーションセンター」です。北米・欧州・中国・アジアの各拠点で先進的顧客と共同研究を推進することで、素早く成果に結び付けることが可能となります。そして、それらの成果を世界各地の拠点と共有することで、より多くの人々に価値をお届けすることができるのです。

最先端医療機関との共同研究を推進する
「ヘルスケアR&Dセンター」を2019年1月設置予定

私たちは、2019年1月に「ヘルスケアR&Dセンター」を本社(京都市)に開設します。ヘルスケア関連の開発部門を集約、技術融合を促進し、得られた要素技術を早期に製品化することで、ヘルスケア領域における革新的な新製品の開発や、顧客の課題を解決するソリューションの開発・提供を実現していきます。また、分析計測事業と医療事業の融合を進めるとともに、先進的顧客や外部研究者と協働するオープンイノベーションの拠点に位置付け、ヘルスケア事業の拡大を図っていきます。

「ヘルスケアR&Dセンター」完成予想図

「ヘルスケアR&Dセンター」完成予想図