価値創造モデル

島津のDNA

私たちは、1875年の創業以来145年以上にわたる歴史を通じて、社是である「科学技術で社会に貢献する」、経営理念である「『人と地球の健康』への願いを実現する」のもと、科学技術の視点で真摯に事実と向き合い、本質を見極めることを大切にし、事業を継続・発展し続けてきました。
この過程で、コア技術を進化させ、製品や技術の応用で事業領域を拡大しながら、さまざまな分野の顧客の要請に応えてきました。併せて、新たな事業領域に対応するための新たな技術開発力を確保するエコシステムを社内に構築してきました。
このような顧客・社会課題の解決に向けて立ち向かう姿勢が、過去から未来にわたっての揺るぎない理念として島津グループの企業風土の根底に根付いています。

島津のDNA

価値創造モデル

私たちを取り巻く社会は、新型コロナウイルスをはじめとする感染症対策、気候変動やマイクロプラスチックなどの環境問題、安全な水と公衆衛生の確保、社会インフラの維持、高齢化社会への対応などの解決すべき課題が山積みになっています。一方で、社会の一員である私たちは、地球規模で社会の持続可能性を脅かす各種課題の解決に向けた動きや、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成、気候変動に関するパリ協定の遵守とそれに伴う情報開示など、果たすべき役割・責任を強く求められています。
このような現状は、リスクとチャンスが混在する事業環境であるといえます。

私たちは、常に島津のDNAから存在意義を考えながら、世界のパートナーと共に科学技術を用いて、多様化・複雑化する社会課題を解決し、顧客・社会との共有価値をさらに高めていくことにより、より良い社会の創造に向けて、努力を重ね、豊かで安心・安全な社会の礎を築き、さらに必要とされる存在となることを目指しています。

新たな科学技術の源泉は、多種多様な知識や価値観の組み合わせです。そのため、従業員が強みを生かして活躍できる職場であることが、優秀な人財を引き付け、社会に認められる企業であり続けられる条件であると考えています。つまり、社是や経営理念を踏まえた企業価値の向上には、人財の力が欠かせません。そこで、当社は「新たなアイデアを創出するための働き方改革」や「健康経営」に取り組み、組織と個人の両面からさらに生産性を高め、当社を持続的に成長させていくという目的意識を高めています。
こうした優れた人財によって、革新的な製品やサービスを提供していくためには、先進的技術の獲得を目的とした挑戦的な研究開発を行っていくことが必要です。さらに、研究開発戦略、事業戦略、知財戦略を三位一体で展開し、長期にわたって持続的に成長する基盤形成に努めています。

価値創造モデル

世界のパートナーと生み出す共有価値

世界にはさまざまな国や文化があり、地域の産業や生活の数だけ課題やニーズがあるといっても過言ではありません。これらの課題やニーズは、解決のための新たな技術やイノベーションの創出を促します。さらに、非連続のイノベーションをいち早く成果としてグローバル市場に届けられるかが、競争優位を左右します。イノベーションの創出を実現するためには課題やニーズが発生する各地域のパートナーと共に取り組むことが必要不可欠です。

そこで、私たちは、世界各地の市場動向を敏感に察知し、競争力のある製品をタイムリーに提供するため、各地域に密着したマーケティング体制、研究開発体制、生産体制のネットワークを構築しています。特に、世界各地でさまざまなパートナーと共に共同開発やオープンイノベーションに積極的に取り組み、新しい価値の創出に取り組む基点となるのが、世界各地の「イノベーションセンター」です。北米・欧州・中国・アジアの各拠点で先進的顧客と共同研究を推進することで、素早く成果に結び付けることが可能となり、それらの成果を世界各地の拠点と共有することで、より多くの人々に価値をお届けすることを目指しています。

 

(2021年7月)