働き方改革
「個人のスキルアップ」と「組織の生産性向上」を両輪とした施策を全社で推進しています。社員一人ひとりのスキルアップを支援する仕組みを充実させるとともに、既存の制度・業務プロセスの見直しや、AIやIoT、ロボティクスなどの最新技術を取り入れた業務変革に取り組んでいます。
多様な働き方
2017年1月から、週に1度のノー残業デーを週3日、月・水・金曜日に拡大し、名称を「リフレッシュデー」としました。各曜日には、退社後の時間の使い方をイメージした名称を付けています。月曜日は「スキルアップ・デー」とし、社員が自己啓発として問題解決などのスキルを幅広く学べるe-learningを導入し、能力向上を支援しています。また、水曜日は「ヘルスケア・デー」、金曜日は「コミュニケーション・デー」と名付け、社員の健康増進や社内外のコミュニケーションを促進する取り組みにつなげています。
さらに、仕事の質的な向上を目指すとともに、社員のワークライフバランスに配慮した多様な働き方を推進するため、一部部門を除き、フレックスタイムを導入しています。
また、2017年には1時間単位の有給休暇制度も利用可能としています。
在宅勤務制度については、業務の性質や状況に応じて出社勤務とテレワークを最適に組み合わせることで、生産性の向上を図ることを目的に、2020年より全社員に適用しています。
また、育児・介護を行う従業員に対しては、短時間勤務制度や家族支援のための休暇取得制度等も整備しています。
関連して、2024年に厚生労働大臣より「プラチナくるみん」の認定を取得しました。「くるみん」認定は、次世代育成支援対策推進法に基づき、認定基準を満たした場合に「子育てサポート企業」として取得できます。当社は、2009年に「くるみん」認定を取得しています。男性社員の育児休業取得率45%や、子の1歳誕生日まで継続して在職(育児休業等の利用者を含む)している女性社員の割合が98%、子育てと仕事を両立する女性社員のキャリアアップ研修などが評価され、より高い水準で取り組んだ「子育てサポート」優良企業である「プラチナくるみん」の認定に至りました。
多様な働き方とキャリア | SHIMADZU×Diversity | 島津製作所
制度 | 法定 | 当社 | 制度利用者数 ※( )内は男性 | |||||
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2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | ||||
育児関連 |
育児休職制度 | 子が1歳に達するまで (事情により1歳6か月まで延長可能) |
産後休暇後1年間 (保育園に入所できるまで延長可能) |
93 (27) |
80 (54) |
122 (80) |
119 (76) |
136 (84) |
育児短時間勤務制度 | 小学校の始期まで | 小学校3年修了まで (事由により小学校卒業まで延長) |
201 (84) |
171 (69) |
165 (52) |
170 (46) |
175 (43) |
|
産前産後休暇制度 | 産前6週間、産後8週間 | 産前8週間、産後8週間 | 40 | 37 | 45 | 40 | 52 | |
在宅勤務制度 | - | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 | |
介護関連 | 介護休職制度 | 93日 | 1年間 | 0 (0) |
1 (1) |
1 (1) |
3 (0) |
0 (0) |
介護短時間勤務制度 | 93日 | 介護事由消滅まで | 11 (3) |
12 (5) |
11 (4) |
11 (4) |
18 (7) |
|
在宅勤務制度 | - | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 | 全社員に適用 |
仕事の効率化
「働き方改革」は、個人の能力開発と同時に、組織の生産性を向上させていくことも必要です。
私たちはこれまでの仕事のやり方を見直し、AIやIoT、RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務の自動化)による業務の効率化や、ペーパーレス化などに積極的に取り組んでいます。
RPAの全社展開を進めており、各部門の担当者向けの社内講習会を開催するとともに、各事業部門や一般管理部門において、PCによる定型事務作業の自動化を進め、2019年3月末時点で300本以上のRPAが56,000時間相当の社内業務を担っています。さらに、社内向けパソコン相談窓口業務にAIを活用したデジタルアシスタントの運用を開始しました。現在は社員からの質問内容に対する回答の精度を向上させながら、他の業務における問い合わせ対応などにも展開を進めています。
また、検索時間の短縮やデータ共有を目的とした書類のペーパーレス化や、業務効率化のためのオフィスレイアウトの改善などにも順次取り組んでいます。
取組の一例として、弊社関連会社であるSPT社での活動を紹介します。SPT社では、従来、熟練作業者が過去の経験を頼りにして生産計画を立案したり、生産予定台数の手入力などが行われていました。IoTを活用した生産計画の自動作成や、RPAを用いたデータ入力の導入により、担当者の作業時間を削減し、業務効率の改善につなげることができました。
個人のスキルアップ
「個人のスキルアップ」の支援として、福利厚生のカフェテリアプランにおいて語学・ビジネス関連講座や通信教育などの各種受講補助のメニューを拡充するとともに、社員が無料で受講できるe-learningコンテンツやオンライン講座などの自己啓発プログラムを提供しています。また、定時後の自己啓発プログラムとしてEnglish Cafeを開催したり、TOEIC®テストの社内受講を開催したりするなど、語学力の向上を支援しています。

English Café