表紙ストーリー表紙に込められた物語をご紹介します。Cover Stories

Vol.25

Vol.25表紙

「百年の計」
人は、過去を学び百年先の子孫たちのあるべき姿に想いを馳せることができる。世代を超えて受け継がれる知恵の蓄積によって、人類はその他の動物と決別し独自の道を歩むこととなった。あるところに餓えた家族を抱え苦しむ男がいた。そこには魚の豊富な川が流れ、幸いにも魚釣りの名人が通りかかった。そこで魚釣りの名人は男と家族のために何をするべきだろうか。
「授人以魚 不如授人以漁」。
『人に魚を与えれば一日生かすことができるが、人に魚釣りを教えれば一生養うことができる。』という老子の金言である。しかし、せっかく覚えた釣りの技術であっても工夫や進歩が無ければ、やがて魚は釣れなくなってしまう。そして節度が無ければ全ての魚を釣り尽くしてしまうだろう。男は自ら考えなければならない。息子たちの未来のために「百年の計」を。