Cover Stories

Vol.20

白くて美しい!?「サンゴ」
サンゴは、世界最古の生態系で約5億年の歴史があります。その長い歴史を持つサンゴが「白化」によって危機的な状況に直面しています。「白化」とはサンゴが表紙写真のように白く脱色してしまう現象です。その原因となるのが、地球温暖化による海温上昇や沿岸地域の環境悪化による生態系の変化などと言われています。5億年という長い間、生態系を維持してきたサンゴが、ここ十数年の急激な環境変化によって「IUCNレッドリスト（絶滅の恐れのある生物種のリスト）」に掲載されるなど、絶滅の危機まで叫ばれているのです。サンゴは白化が長期間続くと死滅してしまいますが、回復する可能性もあります。根付けや移植などサンゴを保護する活動はもちろんですが、一人一人の環境を守る行動が、サンゴ本来の姿を取り戻すことに繋がるかもしれません。