表紙ストーリー表紙に込められた物語をご紹介します。Cover Stories

Vol.22

Vol.22表紙

腹を空かせたキツネは葡萄を見つけました。でも、それは高い場所にあって、どうしても手が届きません。悔しがったキツネは「あの葡萄は酸っぱくて不味いに違いない」とあきらめました。というイソップの童話から、英語の慣用句では「酸っぱい葡萄(SourGrape)」は「負け惜しみ」という意味になりました。満たされない欲求を自分に都合の良い理由で放棄する心の働きは、心理学用語では防衛機制や合理化と呼ばれています。
成功者の多くは、あきらめないことこそが才能だと言います。ゴールへ向かい果敢に挑み続ける才能。また、いくつもの違ったアプローチを試みてゴールを目指す才能。目指す方法はそれぞれ違っても、それを苦労と感じないことが彼らの共通点です。いかにプロセスを楽しめるかが、ゴールへたどりつけるポイントのようです。葡萄の味は、自分しだいで変わるのかもしれません。