表紙ストーリー表紙に込められた物語をご紹介します。Cover Stories

Vol.19

Vol.19表紙

生きた化石『メタセコイア』
1939年日本でセコイアに似た化石が発見されました。セコイアとは世界一の高さを誇るアメリカに自生する木です。しかし、この化石はセコイアとは違う品種でした。発見者の三木茂博士はこれを『メタセコイア』と命名。当初、絶滅した種だとされていましたが、1945年中国の山奥で現存することが確認されました。確認したのは中国の研究者、胡博士です。胡博士と三木博士はさっそく連絡を取り合い、文献の交換をしたそうです。この1945年は太平洋戦争が終結した年。ふたりは大変な状況下で研究を続けたのです。研究者の探求心に国境はありません。絶滅したはずの「メタセコイア」が生きていたということで「生きた化石」といわれています。みなさんも、メタセコイアを見つけたときは、この話を思い出してみてください。