NEWS & TOPICS2019年2月~6月

第1回 日本オープンイノベーション大賞 農林水産大臣賞を受賞

当社と宮崎県が共同で設立した、農産物の残留農薬の受託分析を行う一般社団法人 食の安全分析センターの取り組みが、「第1回 日本オープンイノベーション大賞」において、農林水産大臣賞を受賞しました。同賞は農林水産業及び関連産業の振興の視点から、特に顕著な取り組み等が認められる個人又は団体を表彰するものです。当社は「人の健康」「安心・安全な社会」「産業の発展」の領域でグローバルに事業を展開してきました。今後も社会問題の解決につながる製品・技術の開発に邁進していきます。(2019.3.6)

分析計測2製品がRed Dot Design Award 2019を受賞

分析計測2製品がRed Dot Design Award 2019を受賞

当社の高速液体クロマトグラフ「Nexera™シリーズ」と紫外可視分光光度計「UV-1900」は、「Red Dot Design Award」のプロダクトデザイン部門において「Red Dot Award 2019 winner」を受賞しました。この賞は、ドイツのIFデザイン賞、米国のIDEA賞と並ぶ世界3大デザイン賞です。今回はプロダクトデザイン部門には55カ国のメーカーとデザイナーから5500以上の製品の応募がありました。(2019.3.25)

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明

当社は、「気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」による提言への賛同を表明しました。TCFDの提言に基づき、気候変動が事業に与えるリスク・機会の両面に関して、戦略・リスク管理・ガバナンスなどの観点から情報開示を進めていきます。当社は、「Eco Solution Provider」として事業活動における中長期のCO2排出量を2030年度に30%削減(2017年度比)する目標を定めており、今後、さらなる省エネ努力と再生可能エネルギー導入を進め、達成を目指していきます。また、提供する製品群の省エネ化や小型化を進め、環境負荷の低減を図っていきます。(2019.5.27)

島津製作所の森の間伐材を使用してSDGsバッジを製作

島津製作所の森の間伐材を使用してSDGsバッジを製作

2008年から森林保全活動を行っている「島津製作所の森」で発生した間伐材を使用して、独自のSDGsバッジを製作し、社員による着用を開始しました。SDGsのゴール15「陸の豊かさも守ろう」のもと、森林の整備を進めて間伐材を利用することで、地域固有の生態系の保全および林業の振興に寄与します。また、ゴール8「働きがいも経済成長も」に沿い、障がい者の方も製作作業に加わっています。(2019.3.7)

ベトナムの医療施設で講演会を開催

ベトナムの医療施設で講演会を開催

2月25日から3月1日にかけて、ベトナム・ホーチミン市のチョーライ病院、フエ市のフエ医科薬科大学、ハノイ市のバクマイ病院において講演会を開催しました。経済成長が著しいベトナムでは経済成長と人口増加にともない医療市場が拡大、画像診断機器のニーズも年々高まってきているなか、講演会では、最先端の画像診断技術や最新の画像診断機器などを紹介。3施設それぞれで活発な議論や質疑応答が行われました。当社は、医療施設との交流や、製品および技術の提供などを通じ、世界の医療の発展に努めています。(2019.3.28)

患者データからがんの存在を予測するAIの開発

患者データからがんの存在を予測するAIの開発

当社と東京大学医学部附属病院は、「人工知能により患者データから肝がんの存在を予測」と題した論文を5月30日に英学術誌「Scientific Reports」にて発表しました。患者を対象とする医学研究においては、同意取得の必要性や倫理的な側面への配慮から、数万人規模の患者サンプルを収集することは現実的に困難です。このような状況の中で、現存するデータに対して予測能を最大化するアルゴリズムを抽出することは非常に重要です。本フレームワークは肝がんに限らず、さまざまなデータに適用が可能であり他分野への応用も期待されます。(2019.5.30)

データの信頼性・ユーザビリティ・業務生産性を向上
超高速液体クロマトグラフ Nexeraシリーズを刷新

超高速液体クロマトグラフ Nexeraシリーズ

超高速液体クロマトグラフ「Nexeraシリーズ」の新モデルを発売しました。この新モデルにより、分析データの高い信頼性、洗練されたユーザビリティを実現しました。また設置面積を40%まで減らしたにもかかわらず、標準的な構成で検体搭載数を従来比1.5倍に増やし、最大3台まで増設可能なプレートチェンジャと組み合わせることで、「超高速&超多検体」分析を実現しています。(2019.3.15)

JIS規格完全対応と使いやすさを両立
石油化学業界向けにPONA分析システムを発売

PONA分析システム

炭化水素の混合物をパラフィン、オレフィン、ナフテン、芳香族に分離・定量する「PONA分析システム」を発売しました。本システムは、ハイエンドガスクロマトグラフ「Nexis™ GC-2030」と専用ソフトウェア「PONAsolution™ Version 5.00」(新発売)が連携して、石油化学業界の材料分析特有の同定・計算処理、規格対応レポートの作成、同定IDテーブルの管理などを行います。本システムは据付調整から分析・解析・レポート作成までの全工程で「JIS K 2536-2」に完全対応しています。(2019.2.27)

A3サイズ設置面積ながら詳細な構造解析が可能
MALDIデジタルイオントラップ型質量分析計MALDImini™-1発売

MALDIデジタルイオントラップ型質量分析計MALDImini-1発売

MALDIデジタルイオントラップ型質量分析計「MALDImini-1」を発売しました。MALDI技術を搭載した質量分析計として、設置面積が世界最小の卓上型です。MSnによる構造解析が可能なため、抗体などのタンパク質の修飾部位の特定や配列解析に利用できます。タンパク質やペプチド、糖鎖、脂質など生体分子から合成分子まで幅広い分析に対応が可能です。(2019.5.29)

マルチオミクス解析パッケージおよび関連メソッドパッケージを発売
システム・バイオロジー研究機構、大阪大学と協業

代謝工学の研究向けに「マルチオミクス解析パッケージ」を発売しました。本パッケージは、メタボロミクス、プロテオミクス、フラックス解析などの膨大なデータを自動で代謝マップに表示し、さまざまな解析を行える代謝工学向けソフトウェアです。作業の効率化と直感的に捉えられる可視化されたデータが、創薬や診断、バイオ工学などライフサイエンス研究を強力にサポートします。特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構が中心となり運営する研究用オープンプラットフォーム「GARUDA」上に公開されているツールをベースに開発しています。(2019.3.20)

中毒原因の特定や薬物犯罪の立証を目的とした薬毒物スクリーニングを実現
GC-MS法薬毒物データベースVer.2を発売

当社は2010年から警察の科学捜査研究所や大学の法医学教室などにおける、薬毒物の一斉スクリーニングのためにデータベースを販売してきました。GC-MS法薬毒物データベースVer.2は、登録薬毒物数が2倍以上となり、より多くの薬毒物に対応しています。自動前処理装置ATLAS-LEXT™と併せて使用ができ、前処理からGC-MSによる分析、データ解析までをトータルサポートします。また、警察科学捜査研究所や大学法医学教室で不可欠な血中アルコールとシアン化物やアジ化物などの揮発性毒物を同時に検査可能なメソッドを提供します。(2019.6.11)

モジュール型製造装置を連結したコンビニサイズの連続生産設備
iFactoryの開発事業を加速

参画企業5社で共同提案された「再構成可能なモジュール型単位操作の相互接続に基づいた医薬品製造用iFactoryの開発」が、2018年5月にNEDO:2019年度「戦略的省エネルギー技術革新プログラム/テーマ設定型事業者連携スキーム」に採択されたことを受け、本事業を加速させるため当社を含む3社が今年4月に参画しました。医薬品製造プロセスにおいて汎用性が高い「iFactory」は、製造ラインの柔軟な再構成や、公益的な生産性向上に貢献。また、実験室で開発された新たな技術をいち早く実生産へと繋げる連続生産システムです。異業種8社の連携により各社の得意技術を企業の壁を超えて集約し、日本における省エネルギー、持続性社会の構築に貢献することを目的としています。(2019.4.10)

細胞培地分析用の自動前処理装置 C2MAP™-2030を発売
ラボ環境に合わせた柔軟な運用を実現

自動前処理装置 C2MAP-2030

細胞培地分析用の自動前処理装置「C2MAP-2030」を発売しました。従来機種は、LC/MS/MSに連結して稼働させる仕様になっていましたが、本製品は前処理に必要なユニット(C2MAP前処理モジュール)のみでの稼働も可能です。また小容量のサンプルに対応し、複数種の培地一括処理、ランニングコストを削減するなどの改良を施しました。(2019.4.22)

8社共同でCOTO LABOコンソーシアムを設立
高度な「透明性」「再現性」「効率性」を備えた次世代ラボの社会実装へ

当社は、(株)iPS ポータル、アース環境サービス(株)、(株)NTTデータ、オリンパス(株)、(株)片岡製作所、大成建設(株)、(株)日立産機システムの7社と共同で次世代ラボの開発を目指す「COTO LABOコンソーシアム」を設立しました。本コンソーシアムの目的は、ライフサイエンス分野における実験操作の正確性/トレーサビリティを評価できる新システムおよび環境基準を組み込んだラボの開発です。次世代ラボの社会実装は、ライフサイエンスの基礎および応用分野でのデータ信頼性を高めることで、ヘルスケア産業の発展につながります。(2019.5.30)

マイクロフォーカスX線CTシステム inspeXio™ SMX-225CT FPD HR Plus
解像度と操作性の向上と、ランニングコスト低減を実現し発売

マイクロフォーカスX線CTシステム inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus

マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」を発売しました。CT画像再構成の処理時間を1.5倍高速化し、ソフトウェアの改良により、解像度の高いCT画像をより高速かつ鮮明に解析することが可能です。またフィラメントの期待寿命を2.5倍に伸ばしたことにより、メンテナンス頻度を減らして、ランニングコストの低下につなげます(2019.4.16)

粒子画像からサイズ・形状・個数濃度を自動測定
ダイナミック粒子画像解析システム iSpect™ DIA-10を発売

ダイナミック粒子画像解析システム iSpect DIA-10

液体試料に含まれる粒子の画像を高倍率で撮影し、粒子のサイズ・形状・個数濃度を自動で測定するダイナミック粒子画像解析システム「iSpect DIA-10」を国内で発売し、粒子画像解析装置市場に参入しました。個々の粒子のサイズや形状、個数濃度を最短2分で測定ができます。近年の粒子形状計測や異物検出に対するニーズの高まりに応えます。(2019.2.25)

世界トップブランドの確立へ
精密万能試験機オートグラフ AGX™-Vシリーズを発売

精密万能試験機オートグラフ AGX-Vシリーズ

業界トップクラスの測定能力を実現し、操作性や安全性を大幅に向上させた精密万能試験機「オートグラフAGX-Vシリーズ」を発売しました。業界トップクラスのサンプリング速度やひずみ速度制御、治具の交換を容易にするマルチジョイントや新コントローラの導入、ダウンタイムを抑える自己診断機能の搭載など、極めて高い基本性能と操作性を実現しています。(2019.4.15)

マイクロビッカース硬度計 HMV-G30/HMV-G31シリーズを発売
カラーカメラ搭載モデルを追加、データ保護機能を標準搭載

マイクロビッカース硬度計 HMV-G30/HMV-G31シリーズ

マイクロビッカース硬度計「HMV-G30/HMV-G31シリーズ」を発売しました。データの信頼性を向上させる新機能を搭載し、ビッカース硬さ試験に関するISO規格に従った低試験力での測定は、従来シリーズではオプションでしたが標準で対応が可能、また拡張性に優れ、用途や使用者に合わせたシステムを構築できます。(2019.4.25)

ニーズに合わせたシステム構築を可能にするオプションを拡充
X線一般撮影システム RADspeed™ Pro style editionを発売

RADspeed Pro style edition

充実したオプションの活用と柔軟なシステム構築が可能なX線一般撮影システム「RADspeed Pro style edition」を発売しました。従来の基本性能をベースに、使いやすさを追求したオプションを拡充した製品で、撮影スタンドや撮影テーブルに合わせてX線管保持部が自動連動し、ポジショニングの効率がさらに向上しました。自動長尺撮影や装置側への患者情報表示など、他社製DRシステムとの深い連携も可能です。(2019.4.3)

研究用途向けのAVS支援システム展開を開始
分析技術と医用技術を融合したヘルスケア事業を推進

研究用途向けのAVS支援システム展開を開始

血管撮影システムによるX線画像と液体クロマトグラフ質量分析計システムによる分析結果を融合記録し、効率的かつ迅速な血液分析を実現する研究用途向けの「AVS支援システム」を東北大学と共同開発し、発売しました。カテーテルによって血液採取を行う医療機関に本システムを提案し、ヘルスケア分野でLC-MSの展開を進めていきます。(2019.4.9)

医療機関の働き方改革支援を目的に医療情報システムの販売を強化
サポート部門を新設して顧客満足度向上を図る

社会的課題である医療機関の働き方改革を支援するため、島津エス・ディー(株)が展開していた、病院向け再来受付システムや診療費支払システムである「MERSYS™シリーズ」の販売業務を当社へ移管し、販売体制を強化しました。同時に、据付および保守点検業務を島津メディカルシステムズ(株)が引き継ぐとともに、同シリーズを使用中のお客様からの問い合わせに直接対応する新部門「MERSYSサービスセンター」を同社に新設し、高い顧客満足度の実現を目指します。また、販売業務を当社に移管した島津エス・ディー(株)は、顧客ニーズを先取りしたタイムリーな製品改良や新製品開発にさらに注力していきます。(2019.3.19)

科学捜査や法医向け卓上タイプ自動前処理装置 ATLAS-LEXT™を発売

科学捜査や法医向け卓上タイプ自動前処理装置 ATLAS-LEXTを発売

血液や尿の薬毒物分析に用いる自動前処理装置「ATLAS-LEXT」を発売しました。本製品は、グループ会社である島津エンジニアリング(株)が開発したもので、LC-MSやGC-MSの機器分析に必要な前処理作業を簡便かつ全自動で実行できます。作業の省力化や感染リスクの低減など、前処理作業の再現性を向上させ、血液や尿に加えて毛髪からの薬毒物抽出も可能となりました。(2019.6.11)

会社代表女子テニスチーム
SHIMADZU Breakersが大活躍

会社代表女子テニスチーム SHIMADZU Breakersが大活躍

当社テニスチーム所属の選手が国内外で大活躍しました。桑田プロが「久留米市ユー・エス・イーカップ国際女子テニス2019」においてダブルスで優勝し、今季初のタイトル獲得となりました。西本(当社選手)は「第93回関東オープンテニス選手権大会」、「TOGAKUまつど女子オープンテニス2019」においてダブルスで優勝しました。西本はそれぞれ2度目の優勝となります。また加治プロは、インドネシアのジャカルタで開催された「Pertamina ITF Women’s Circuit 25K」において、ダブルスで優勝しました。(2019.5.13/5.20/6.17/6.24)

株式会社 島津製作所 コミュニケーション誌