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2019年3月6日 | お知らせ 「第1回 日本オープンイノベーション大賞 農林水産大臣賞」を受賞

当社と宮崎県が共同で設立した一般社団法人 食の安全分析センターの取り組みが、「第1回 日本オープンイノベーション大賞」において、農林水産大臣賞を受賞しました。同大賞は、ロールモデルとなる先導的又は独創的な取組の表彰と発信により、オープンイノベーションをさらに普及させ、我が国のイノベーション創出を加速することを目的としています。農林水産省では、農林水産業及び関連産業の振興の視点から、特に顕著な取組等が認められる個人又は団体を表彰し、農林水産大臣賞を授与します。3月5日に虎ノ門ヒルズで同大賞の表彰式が開催されました。

農林水産大臣賞受賞の「取組・プロジェクト名称」は、「宮崎県における産学官連携による公設試験場発ベンチャー企業『一般社団法人食の安全分析センター』の設立と残留農薬分析技術の社会実装」です。当社は2015年に宮崎県と共同で、農産物の残留農薬の受託分析を行う同センターを設立しました。同県は、独自の分析技術を生かした検査体制を敷いており、農産物のブランド化を進めています。食の安全分析センターはこの技術を活用して、農業振興に貢献してきました。

食の安全分析センターには、当社が科学技術振興機構(JST)の支援のもと、大阪大学、神戸大学、宮崎県と共同で開発した超臨界流体抽出/超臨界流体クロマトグラフシステム「Nexera UC」の1号機を設置しています。宮崎県の特許技術を導入した「Nexera UC」は、前処理を含めた分析操作の全自動化と超高感度分析を両立しており、検査受付から結果報告まで迅速に対応します。

島津製作所は社是「科学技術で社会に貢献する」のもと、「人の健康」「安心・安全な社会」「産業の発展」の領域でグローバルに事業を展開してきました。今後も社会問題の解決につながる製品・技術の開発に邁進していきます。