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2019年6月11日 | プレスリリース 中毒原因の特定や薬物犯罪の立証を目的とした薬毒物スクリーニング実現
「GC/MS法薬毒物データベースVer.2」を発売

「GC/MS法薬毒物データベースVer.2」(画面イメージ)

「GC/MS法薬毒物データベースVer.2」(画面イメージ)

 

本段落の文章は発表後に内容を修正いたしました。
島津製作所は、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)用「GC/MS法薬毒物データベースVer.2」を6月11日に発売します。当社は、2010年から警察の科学捜査研究所や大学の法医学教室などにおける、薬毒物の一斉スクリーニングのためにデータベースを販売してきました。Ver.2では、登録化合物数を1012成分から2210成分に増やし、「標準品の入手が困難な薬物」や「中毒事件に関係する医薬品・農薬」を網羅しています。自動前処理装置「ATLAS-LEXT(アトラス-レクスト)」と併せて使用していただければ、試料の前処理からGC/MSによる分析、データ解析までをトータルでサポートします。

当社は血中アルコール分析と揮発性毒物を一斉分析可能なメソッドを新たに開発しており、「GC/MS法薬毒物データベースVer.2」でご利用いただけます。犯罪捜査や検死でのアルコール検査と同時に、青酸カリやアジ化ナトリウムによる混入事件・中毒事故を立証するための検査が可能です。

本製品の特長

1. 薬毒物の含有の有無を自動判別

データベースに登録されている薬毒物の出現時間や質量数などから、薬物の含有の有無をソフトウェアが自動で判断します。分析結果を示すグラフの目視確認が不要になり、ヒューマンエラーを減らすと同時に省力化を図れます。登録薬毒物数を従来の2倍以上に増やし、より多くの薬毒物に対応しました。

2. 血中アルコールと揮発性毒物を同時に検査可能

警察科学捜査研究所や大学法医学教室で不可欠な血中アルコールとシアン化物やアジ化物などの揮発性毒物を同時に検査可能なメソッドを提供します。煩雑で時間のかかる揮発性毒物の抽出・誘導体化などの前処理作業が省けるため、検査時間の短縮につながります。

3. GC-MS/MSを用いた包括指定薬物の一斉検出

薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)で包括指定されている約800種類のナフトイルインドール系合成カンナビノイドと約1300種類のカチノン類を「GCMS-TQシリーズ」のMS/MSモードで検出・構造推定できるようになりました。

名  称 GC/MS法薬毒物データベースVer.2
価  格 100万円~(税別、データベースのみの価格)

 

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