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2019年4月16日 | プレスリリース マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」を発売
ソフトウェアの刷新で解像度と操作性の向上、ランニングコスト低減を実現

写真:マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」

写真:マイクロフォーカスX線CTシステム
「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」

 

島津製作所は、マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」を発売します。大型高解像度フラットパネル検出器を搭載する同装置は、広い視野を撮影しながらも細部に至るまで精細で高コントラストな断面画像を取得できます。ソフトウェアの改良により、実用的な画像解像度を向上させ、表示スピードを高速化しました。

X線CT(コンピュータ断層撮影)システムは、マイクロフォーカス(微小焦点)X線発生装置とX線検出器の間で回転する検査対象物(ワーク)のX線透視画像をコンピュータ処理することで、ワーク内部を3次元で観察する装置です。CT制御ソフトウェアは、CT装置の操作、データ取得、再構成、CT画像表示までの全工程で作業者をサポートします。

「inspeXio」シリーズは、当社の産業用X線CTシステムにおける旗艦ブランドです。金属や樹脂のワークを破壊せずにほぼリアルタイムで内部を観察できるため、主に自動車部品、電子機器、リチウムイオン電池などの品質管理、研究開発でご利用いただいてきました。島津製作所は、マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」について、発売後1年間で国内外合計30台の販売を目指します。

新製品の特長

1. 演算処理の高速化とソフトウェアの高解像度化

当社独自開発の超高速演算処理システム「HPCinspeXio」を発展させて、CT画像再構成の処理時間を1.5倍高速化しました。当社独自のMPR表示機能も高解像度化させたことにより、解像度の高いCT画像をより高速かつ鮮明に解析できるようになりました。

2. 「どこでも拡大再構成」機能を搭載

一度撮影したデータに対して、どの領域でも注目箇所だけを拡大して再構成演算できるようになりました。拡大倍率の上げにくい対象でも高倍率の断面画像を得られます。再構成演算だけなので、再撮影は必要ありません。

3. フィラメントの長寿命化

X線発生装置であるフィラメントの電流値を自動で調整する機能を搭載しました。その結果、フィラメントの期待寿命を2.5倍に伸ばせました。メンテナンス頻度を減らして、ランニングコストの低下につなげます。

名  称 マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」
価  格 8,800万円~(ソフトウェア込み、税別)
販売目標 発売から1年間で国内外30台

 

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