屈折率の温度依存性

概要

KPR-2000はオプションの温調装置を使用することで、設定した温度での屈折率測定が可能となります。屈折率の温度依存性(Δn/Δt)の推測に役立ちます。材料および部品が製品などに組込まれた使用環境を想定した温度での屈折率などの情報を取得することができます。
素材の開発、材料の製造時の品質管理、使用条件に最適化した設計をするために必要な情報取得、特性把握などにご利用下さい。

関連情報:高温高湿試験による屈折率・アッベ数の変化(アクリル/PMMA

測定例

試料

アクリル板(PMMA) 透明 30x30x2 [mm]

条件

試料温度 20℃、30℃、40℃
測定波長 5波長(g線、F線、e線、d線、C線)
接触液 nd 1.49

結果

20~40℃の範囲では屈折率は10℃で約9x10-4異なることがわかります。光学ガラスと比較して、Δn/Δtが30倍ほど大きな値になっています。アクリルは温度変化により屈折率変化がしやすいことがわかります。「JIS K 7142 プラスチック-屈折率の求め方」では、「試料温度23℃」と定められていますが、必要に応じて使用温度における屈折率情報を取得する事が望ましいと思われます。

測定例グラフ 

  • ※本測定で得られた代表値であり、アクリルの屈折率を保証するものではありません。

構成

番号 項  目 備  考
1 KPR-2000 詳細はこちら
2 プラスチック用VブロックNo.1 詳細はこちら
3 高圧Hg光源
4 恒温装置
5 接触液 nd 1.49 詳細はこちら