カルニュー精密屈折計接触液(屈折液)

  • 接触液の標準品はd線(587.56nm)の屈折率で1.48~1.78まで0.01刻みで31種類をご用意しておりますが、ご要望があれば、小数点4桁目まで指定して製造することも可能です。
    また他のスペクトル線(C線、F線)での屈折率を指定することも可能です。
  • 屈折液の特性データにつきましては、分散、温度係数、透過率のデータをご用意しており、ご提供させていただくことも可能ですのでお問い合わせ下さい。
  • 当社の屈折液は安全性を確保するために砒素を使用しておりませんので安全に使用していただけます。安全データシートもご用意しておりますのでお問い合わせ下さい。
接触液(屈折液)

主な利用方法

  • 粉体の定性分析の浸液として
  • ガラス・結晶などの品質検査に

弊社屈折計以外にご使用になる場合は、その妥当性を充分ご確認の上ご使用願います。

精密屈折計KPRでの利用

当社の精密屈折率計KPRシリーズでは、Vブロックプリズムを用いて屈折率を測定します。このとき接触液(屈折液)が使われます。

KPRシリーズの測定原理を簡単に説明しますと、図のように角度 90°であるような溝を持つ貼り合わせプリズム(Vブロックプリズム)の上に、測定試料となる直角プリズムもしくは90°の角度をもった試料を乗せます。光をVブロックプリズムの側面の一方より、側面に垂直になるように入射させたとき、光はプリズムの界面での屈折によりある角度をもってもう一方の側面より出射します。試料の屈折率はVブロックプリズムの屈折率と出射の角度から、スネルの法則を用いて簡単に求めることができます。

KPRシリーズでは屈折率を±0.00005の精度で測定することができますが、正確な屈折率を測定するためには装置のメンテナンスなど以外に、

  • 測定試料を正確な90°にし、Vブロックプリズムと試料との間にエアギャップを作らないこと
  • Vブロックプリズム及び試料に光の散乱の原因となる傷や凹凸がないことなど、試料の設置や準備に制約があります。

試料の準備をより簡単にし、より正確に屈折率を測定していただくために、KPRシリーズをお買い上げのお客様には接触液(屈折液)をお使いいただいております。

試料をVブロックプリズムにセットする際に接触液(屈折液)をお使いいただくと、様々なメリットがあります。
まず接触液(屈折液)でVブロックプリズムと試料の間の空間を満たすことができエアギャップをなくすことができます。同時に、接触液(屈折液)がプリズムと試料の表面を覆っているのですり面のような凹凸のある試料でも光を散乱させることなく透過させることができます。また、試料が正確に90°になっていない場合でも、試料の屈折率に近い屈折率の接触液(屈折液)を用いれば、誤差を最小限に抑えることができます。
KPRシリーズでは付属品として接触液(屈折液)をお付けしていますが、付属の接触液(屈折液)以外の屈折率の接触液(屈折液)もお使いいただけます。

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