本PJで開発したソフトウェアに関する論文が 既に幾つか発刊されていますが、今回 ピーク検出の精度と定量性を向上させるアルゴリズムに関する論文が発刊されました。
特にプロテオミクスやメタボロミクスでは、スペクトル測定後の波形処理として ピーク検出や定量(強度)計算の高性能化が求められます。
本論文では、Algorithm for Biomarker Discovery in Diagnostics and Drug discovery “AB3D”と名付けたアルゴリズムを紹介し、既存の主なラベルフリー(標識化する必要の無い)定量アルゴリズムとの性能を比較しています。
なお 本ソフトウェアは、Mass++*用Plug-Inとして Mass++に標準搭載されています。
Ken Aoshima1, Kentaro Takahashi1, Masayuki Ikawa3, Takayuki Kimura1, Mitsuru Fukuda3, Satoshi Tanaka2, Howell E Parry2, Yuichiro Fujita2, Akiyasu C Yoshizawa2, Shin-ichi Utsunomiya2, Shigeki Kajihara2, Koichi Tanaka2, Yoshiya Oda1
“A simple and Unbiased Peak Detection and Label-free Quantitation Algorithm for Chromatography-Mass Spectrometry”, BMC Bioinformatics, 2014, Vol.15, 376
1 Eisai Co., Ltd.
2 Shimadzu Corporation
3 iBio Tech Co., Ltd.
＊：Mass++は、種々の質量分析装置から得られたデータを表示・解析することが可能なフリーウェアです。
発表資料 (論文概略紹介へのリンク(論文もオープンアクセス))
BMC Bioinformaticsホームページ
“AB3D”ソフトウェア ダウンロード
（現在 本機能は Mass++に付属した標準機能として含まれています）
本PJで公開しているソフトウェア(“Mass++”を含む)紹介サイト
関連新着情報:
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2014.3.17 本PJ開発ソフトウェアの利用事例紹介サイトを設けました
