2014.11.13 アルゼンチン質量分析学会(11月9～11日)で成果発表しました

　2014.11.9～11、アルゼンチンのCordobaで”2nd Argentine Congress on Mass Spectrometry”が開催され、本PJの成果発表1件を行いました。

　膜タンパク質は疎水性の細胞膜：脂質2重膜に存在し、主に細胞内外の信号伝達や物質のやり取りに関わっています。今回の発表では、本PJで開発したATHAPマトリックス(イオン化促進剤)を用いる事により、従来測定が困難・不可能であった膜貫通部分を含めた疎水性ペプチド検出を大幅に改善した成果を紹介しています。
　「膜タンパク質は創薬のターゲット化合物」と言われており、がん等の治療薬開発への貢献が期待できます。

Yuko Fukuyama^1,2, Chihiro Nakajima², Shunsuke Izumi³, Koichi Tanaka^1,2
“Exhaustive membrane protein MALDI-MS analyses using alkylated trihydroxyacetophenone (ATHAP) and α-cyano-4-hydroxycinnamic acid (CHCA) as matrices for hydrophobic and hydrophilic peptides”
1 Koichi Tanaka Mass Spectrometry Research Laboratory, Shimadzu Corporation
2 Koichi Tanaka Laboratory of Advanced Science and Technology, Shimadzu Corporation
3 Department of Mathematical and Life Science, Graduate School of Science, Hiroshima University

第2回アルゼンチン質量分析学会HP

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2013.10.15 【資料掲載】「疎水性化合物高感度化」論文2報目が発刊されました