2011.6.14 【資料掲載】第59回米国質量分析学会ASMS(6月6-9日)で成果発表しました

 第59回米国質量分析学会ASMS(2011.6.6-9 Denver)にて、田中最先端研究所初年度成果の一部として3件の発表を行いました。また、島津製作所質量分析研究所としても2件の発表を行いました。

 なお 初年度成果の大部分は、第59回質量分析総合討論会(2011.9.13-15 大阪)にて まとめて発表する予定です。

 ASMSホームページ:http://www.asms.org/

1. [ThP583] Yuko Fukuyama1, Natsumi Funakoshi1, Shinichi Iwamoto1, Koichi Tanaka1
 1 田中最先端研究所
Highly sensitive MALDI analyses of glycopeptides using liquid matrices 3-AQ/CHCA and 3-AQ/CA
→ 疾患関連化合物の一種:糖ペプチドを、新規に開発した液体マトリックスの一種3-AQ/CAを用いることにより、Max. 10amol(従来法と比較し最大100倍)の高感度で測定できることを解説。
発表資料(383KB)

 

2. [MP445] Kentaro Morimoto1, Masaki Murase1, Tsuyoshi Tabata2, Shigeki Kajihara1, Yoshiya Oda2, Koichi Tanaka1
 1 田中最先端研究所, 2 エーザイ
Peptide search algorithm by selecting and rescoring reliable peaks for MSn(n>1) spectra
→ 通常、ペプチドのSequence情報を入手するためには、MS/MSデータのみを参照するが、MS3以上の情報を組み合わせることにより、同定率の向上が可能であることを例証し、かつ、そのアルゴリズムを紹介している。
発表資料(287KB)

 

3. [ThP383] Satoshi Tanaka1, Shigeki Kajihara1, Shinichi Utsunomiya1, Tsuyoshi Tabata2, Ken Aoshima2, Yoshiya Oda2, Yoshito Nihei3, Takaaki Nishioka3 , Koichi Tanaka1
 1 田中最先端研究所, 2 エーザイ, 3 BIRD,JST,慶応大学
Development of a client tool for a mass spectra database
→ ”mass++”は様々な表示・解析を目的とした質量分析用フリーSoftwareであり、それにフリーDatabase”MassBank”を組み合わせるPlug-In Softwareを開発したことにより、多量Dataset検索が容易になった。
発表資料(1,631KB)
mass++: 昨年まではJST,エーザイにより開発されてきたが、田中最先端研がその開発を引き継いだ
MassBank: 日本質量分析学会が支援する、メタボロームを中心としたマススペクトルDatabase