2014.10.20 第87回 日本生化学会大会で 質量顕微鏡を活用した成果を発表しました

 2014.10.15~18、国立京都国際会館で第87回日本生化学会大会が開催されました。
 その中で 下記のフォーラムが開催され、本PJで アルツハイマー病の研究を行ってきた長寿医療研究センターの滝川修・吉見立也 及び 乳がんの研究を行ってきた京都大学医学部乳腺外科の川島雅央が、質量顕微鏡*等を用いた創薬・診断の基礎研究に関する発表を行いました。

質量顕微鏡(別名 顕微MALDI):
レーザ光が凸レンズで数μm径まで絞れる事を利用し、パルスレーザ光をスキャンさせながら細胞切片等の試料に照射し、発生したイオンを質量分析する事により、質量ごとの画像が作成できる。
光学顕微鏡の分解能:数μm~数10μmを1ピクセルとして 質量ごとの画像を描けるため、”質量顕微鏡”と呼んでいる。

2014年10月18日(土)
【イメージング質量分析の最前線:創薬と生命科学への応用】

オーガナイザー:滝川 修(国立長寿医療研究センター)
        吉見 立也(国立長寿医療研究センター)

13:20-13:25 はじめに
 滝川 修(国立長寿医療研究センター)
13:25-13:45 創薬研究開発におけるイメージング質量分析への期待
 濱田 哲暢(国立がん研究センター)
13:45-14:05 イメージング質量分析法によるタウ凝集体PET化合物スクリーニング
 吉見 立也(国立長寿医療研究センター)
14:05-14:25 質量顕微鏡を用いた乳がんのバイオマーカー探索
 川島 雅央(京都大学大学院医学研究科)
14:25-14:45 イメージング質量分析における新技術:2段階マトリックス法
 新間 秀一(国立がん研究センター)
14:45-15:05 イメージング質量分析による残留農薬のマルチ検出
 平 修(福井県立大学)
15:05-15:15 高精度質量顕微鏡iMScopeの紹介
 緒方 是嗣(島津製作所)
15:15-15:20 総括
 滝川 修(国立長寿医療研究センター)

 

第87回 日本生化学会大会ホームページ:
http://www.aeplan.co.jp/jbs2014/j/index.html

製品版”質量顕微鏡” iMScope紹介サイト:
https://www.an.shimadzu.co.jp/bio/imscope/

 

関連新着情報:
2014.3.24 【資料掲載】本PJの最終報告書が発刊されました
      (アルツハイマー病は p263-264、乳がんは pp252-258 に記述)
2014.3.3 【資料掲載】「質量顕微鏡による前立腺がんImaging」論文が発刊されました
2013.10.4 【資料掲載】「MALDI-MSによる乳がんイメージング」論文が発刊されました
2013.10.4 日本癌学会学術総会で 乳がんイメージング の発表を行いました