ガスクロマトグラフ
Gas Chromatograph

気体や揮発性の液体を分析するための装置で、混合物を分離・定量・定性する際に使用されます。キャリアガス(移動相)を用いて成分を分離するのが特徴で、化学、製薬、環境、石油、食品などさまざまな分野で利用されています。
気体分析の原理を表現した島津独自の文様を画像生成AIで制作しました。その文様を西陣織の技術で編み込み、フロントドアに仕上げています。取っ手には鎚起加工が施し手仕事による独特の凹凸感で高級感を演出し、焼き漆を使った色合いの経年変化も楽しめるように設計しています。さらに、空気に触れて色が変わる金属箔があしらわれ、使うほどに味わいが深まり、長く愛用される分析装置です。

カーボンファイバーと西陣織のフロントドア

AI画像生成によって独自の文様を生みだしました。カーボンファイバーを西陣織の技術で編み込むことで電磁波の影響を受けにくい機能性を持ったフロントドアです。

京七宝の操作ボタン

気体分析の模様を繊細な銀線で操作ボタンの上に表現しました。ガラス質による深みのある色と模様が小宇宙を織り成します。

金継ぎによる樹脂部品の接着

修理する事でより長く使えるだけでなく、意匠にその修理の過程が刻まれ、装置への愛着が増す事で機械ではなく相棒としての存在になります。長期使用される分析装置としての持続可能性を提案します。

引箔を使った経年変化の魅力

時間が経つにつれ金属が酸化し、使い方や置かれる環境、時間の経過によって独特の色と風合いが生まれます。劣化するのではなく、経年変化を感じることができる素材です。

鎚起による味わいのある凹凸と焼き漆

金属を手作業で叩くことで独特な凹凸模様ができます。その表面に焼き漆を施すことで、金属部品に伝わる機器の熱を緩和させつつ、漆の抗菌性能を付加します。使うごとに漆の色が経年変化し、使い続けることで装置に対する愛着がわきます。

螺鈿による特別な模様

成分が分離され分析されるクロマトグラフィーの現象を螺鈿細工に使われる貝殻の粒で表現しました。シート状の部品に光を虹色に反射する螺鈿細工をすることで、様々な箇所に加飾部品として使用できます。