光の干渉

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図1に示すように、単層の誘電体をコーティングした基板に光が入射すると、入射光aは空気と誘電体膜の界面で透過光bと反射光cに分かれます。透過光bは誘電体膜と基板の界面で反射光dと透過光eに分かれます。反射光c、dの位相が揃う場合は光は強め合い、位相が半波長分ずれる場合は弱め合います。この強め合ったり弱め合ったりする現象を干渉と呼びます。反射光c、dの位相を明暗で表現すると、図1のようになります。図1-1は、明るい箇所同士が重なり合っているので、強め合うことになります。

図1-1光の干渉(強め合い)

図1-1光の干渉(強め合い)

図1-2は、明るい箇所と暗い箇所が打消し合っているので、弱め合うことになります。

図1-2光の干渉(弱め合い)

図1-2光の干渉(弱め合い)

  • ※実際には光の屈折が生じますが、本図では省略しております。