水中光無線通信装置MC100は、レーザー光を使用して水中における数十Mbpsクラスの高速通信を実現する光モデムです。

用途
水中装置間の高速通信
技術概要
従来、海洋を航行する水中ビークルから動画などの大容量のデータを取得するには、一度ビークルを海上または陸上に揚げる必要がありました。水中では、空中で通信に使用されている帯域の電磁波は激しく減衰し、無線通信に使用することができないためです。このため、水中の無線通信には音波が利用されてきましたが、通信速度は数十kbpsが限界であり、大容量のデータ通信には利用できずにいました。
水中光無線通信装置MC100は、水中で減衰の少ない波長のレーザー光(可視光)を利用し、数十Mbpsクラスの高速通信を可能にしました。
- この技術は、防衛装備庁殿 安全保障技術推進制度の支援を受けて開発した、デュアルユース技術です。
特長
- 95Mbps以上での高速通信が可能です。
- 深海にて使用可能です。(水深3500m相当耐圧)
- 小型軽量です。
- オプションで標準水中ケーブル(長さ2m)が選択可能です。
仕様
構成 | 青色発光:1pc 緑色発光:1pc 標準水中ケーブル:2pc(オプション品) |
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通信仕様 | 最大通信速度 | 95Mbps以上 |
最大通信距離 | 10m以上(水中減衰量0.5dB/mのとき) | |
通信規格 | 100BASE-TX | |
電気的仕様(*1) | 消費電力 | 5W以下 |
電源 | DC24V | |
インターフェース | SubConn社製コネクタ:DBH13M | |
通信部光学仕様 | レーザー色 | 青色及び緑色の2波長 |
寸法(*1) | Φ120mm×250mm以下(犠牲陽極部を除く) | |
質量(空中重量)(*1) | 4.0kg以下(付属品を除く) | |
耐温度性能 | 動作温度範囲 | -5℃~40℃ |
保存温度範囲 | -20℃~60℃ | |
耐水圧性能 | 36Mpa以上(3500m耐水圧相当) |
- (*1)青色発光、緑色発光それぞれについての仕様となります。
- 仕様に関しては予告なく変更することがございます。
外形寸法
- 青色発光、緑色発光共通。付属品は除く。
- (単位:mm)

お問い合わせ先
航空機器営業部
: | jiki@group.shimadzu.co.jp | |
TEL | : | 東京支社 (03)3219-5850 |