ADVANCED HEALTHCARE

質量分析計を用いたバイオマーカー探索と臨床応用研究支援

がんや特定疾患への罹患や、その進行度を判断する上で、バイオマーカーの測定結果は重要な情報となります。
そのため、疾患の状態や治療効果を効果的に反映する新規バイオマーカーの探索研究は、近年、盛んになっている研究分野です。
これらの臨床応用を目指した各種研究において、定量性の高い質量分析技術は重要な役割を担っており、
今後、体外診断検査や予防・治療法の開発につながることが期待されています。

バイオマーカー
尿や血液、組織中に含まれる、代謝物やたんぱく質など、生体由来の物質であり、特定の病状や生体内の生物学的変化を定量的に把握するための指標(マーカー)となるものを指します。

バイオマーカー探索のストラテジー

  1. (1)健常・疾患それぞれの血液サンプルを採取する

  2. (2)質量分析のための前処理

  3. (3)プロテオミクスやノンターゲットメタボロミクスによって疾患特異的に増減すると考えられる物質を同定

    (4)安定同位体ラベルスタンダードを用いて疾患特異的に増減する物質を定量

    • ・尿や血液内の成分を定量する質量分析計

      定量性の高い質量分析計で新規バイオマーカーを探索します

    • 全自動前処理装置との組み合わせでワークフローを改善、多検体計測を行い、バイオマーカーとしての有効性を確認します

  4. (5)臨床応用を目指した多検体計測

本製品は、医薬品医療機器法に基づく医療機器として承認・認証等を受けておりません。
治療診断目的およびその手続き上での使用はできません。

共同研究者

Cleveland Clinic, USA
Stanley Hazen, MD, PhD,

私は、心疾患のメカニズムの解明に焦点を当てた研究をしています。その中で、心疾患の発症に関係する化学的な特徴を探るための最も重要なツールとして、質量分析法を採用しています。近年、質量分析およびノンターゲットメタボロミクスを用いて、トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)と呼ばれる化合物が心疾患の発症に関連していることを発見しました。
補完的な機能研究により、TMAOは動物モデルにおいて心血管疾患の一因となることが分かっており、またそれが腸内細菌によって産生される代謝物であることが人体および動物モデルの両方で確認されています。
今後、質量分析技術は心疾患の予防と治療のモニタリングにおいて、ますます大きな役割を果たすことになるでしょう。