ADVANCED HEALTHCARE

光免疫療法の研究支援

米国国立がん研究所(NCI)の我々の研究室では、がん細胞に過剰発現するたんぱく質と治療薬の抗体部位が選択的に結合し、
近赤外光を照射することで治療薬の感光部が反応してがん細胞のみを死滅させる有望な新しい治療法です。
本治療法は免疫細胞が活発になり、がん細胞を攻撃する効果もあり、実用化が期待されています。
基礎研究ではNIR-PIT用近赤外光カメラシステムを用いて、治療効果がリアルタイムに確認できるという評価系を実現しました。

光免疫療法のメカニズム

  1. (1)抗体および感光性がある化学物質(IR700)を結合させた治療薬を投与

  2. (2)治療薬ががん細胞に特異的に結合

  3. (3)近赤外光を照射すると化学物質が活性化しがん細胞を破壊

  4. (4)化学物質からの蛍光が減衰する

    • ・近赤外光による化学反応の進行状態を可視化
      近赤外カメラシステム

      治療中の近赤外光による化学反応を画像化し、治療効果や治療し残し等を評価・記録します。

    • ・尿分析や血液分析で治療効果を確認する質量分析計

      メタボロミクス解析による治療効果の評価方法を探索しています。

※本取り組み内容は研究開発中です。

共同研究者

米国国立衛生研究所/米国国立がん研究所 主任研究員
小林 久隆 先生

効果的ではありながら、体にダメージを与えないようにするのが光免疫療法のコンセプトです。米国国立がん研究所(NCI)の我々の研究室では、正常な細胞を破壊したり、殺したりすることなく、がん細胞を選択的に死滅させることができます。
また、このNCIでの研究は、この技術によってがん細胞の数を減らしてから宿主免疫の力を高め、活性化して、身体とがんとの戦いを有利にすることができることを示しています。
島津製作所は化学に強く、私たちの研究室は生物学に強い。
お互いに異なる強みを持ち、また、お互いに理解し合える、これが科学という分野で非常に良い共同研究ができる理由だと思います。