質量分析分野では 世界で最も著名な学術誌の1つである “Journal of Mass Spectrometry”に、本PJの論文が掲載されました。
通常 MALDI等で質量分析を行う場合、分析を行う対象物(例：ペプチド/タンパク質、脂質、糖質)を 一旦 水・有機溶媒に溶かし、イオン化補助剤(例：マトリックス)と混合後、乾固させます。この際の混合・乾固状態の良し悪しで、イオン化効率が大幅に異なります。
本論文では、用いる溶媒等の条件を最適化する事により、従来方法との比較で ペプチドを100-1000倍高感度に検出できた事を紹介しています。
Yusaku Hioki, Hiroki Kuyama, Chikako Hamana, Kohei Takeyama, Koichi Tanaka
“An improved sample preparation method for the sensitive detection of peptides by MALDI-MS”, Journal of Mass Spectrometry, 2013, Vol. 48, No.11, pp1217-1223
Koichi Tanaka Laboratory of Advanced Science and Technology, Shimadzu Corporation
