2012.12.17 第35回 日本分子生物学会年会で成果発表しました

 2012/12/11-14に、福岡国際会議場・マリンメッセ福岡にて 第35回日本分子生物学会年会が開催され、田中最先端研究所から1件の発表を行いました。
 タンパク質研究の中でも、翻訳後修飾(PTM)の探知は最も重要な課題の1つです。昨年度の年会では、リン酸化のデータベースを構築し、従来法よりも20倍の高速化と信頼性の向上に成功したことを発表しました。
 本年の年会では、[PTMのデータベースを アセチル化・メチル化・アミド化・ヒドロキシル化にも拡大したこと]、[variantやisoformのデータベースも整備したこと]、更に [これらに対する検索をweb上で行えるサイト “ProteoAnalysis” をフリーで公開していること]、を発表しました。

吉沢明康1、田畑剛2、木村剛之2、青島健2、小田吉哉2、梶原茂樹1、田中耕一1
「既知翻訳後修飾情報データベースMSPTM-DBと web実行環境 ProteoAnalysis」
1 島津製作所 田中最先端研究所
2 エーザイ プロダクトクリエーションシステムズ

<専門用語解説>
・variant:個人や器官によって差がある可能性が指摘されている配列
・isoform:構造は異なる(配列に多少の差がある)が 同じ機能を持つタンパク質