2012.11.16 第23回クロマトグラフィー科学会議で成果発表しました

 2012/11/14-16に、クロマトグラフに関する研究開発・応用を討論する第23回クロマトグラフィー科学会議が岐阜県長良川国際会議場にて開催され、田中最先端研究所から1件の発表を行いました。
 一般に液体クロマトグラフでは分離能向上等のために様々な緩衝剤(例:トリス,ジエタノールアミン,イミダゾール,ギ酸アンモニウム,ピペラジン)を用いますが、それらが質量分析におけるイオン化効率を著しく阻害する問題点があります。
 本発表では、イオン化補助剤であるマトリクスにメチレンジホスホン酸MDPNAを加えるだけ、脱塩操作無しで、通常の緩衝剤添加レベルなら分離能を低下させず、感度が大幅に高い測定が可能な事を紹介しています。

太田悠葵、岩本慎一、川畑慎一郎、谷村里都子、田中耕一
「メチレンジホスホン酸をマトリクス添加剤として用いた不揮発性緩衝剤を利用可能なLC-MALDI-MS」
島津製作所 田中最先端研究所