島津製作所の経営理念である「人と地球の健康」への願いを実現するには、従業員一人ひとりが健康で安全に、そして活き活きと働くことが基盤となります。私たちは、この健康への願いの実現に向けて邁進していくことを宣言します。
2017年10月
日本再興戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に対する取り組みの一つとして、経済産業省と東京証券取引所は、社員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する企業を「健康経営銘柄」として、毎年、業種ごとに選定されます。選定された企業は、企業理念に基づき、社員等への健康投資を行うことで、社員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、その結果として業績向上や株価向上が期待されます。
なお、健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度です。当社は、この制度が開始された2017年度から6年連続で認定されました。
※「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。
2017年に健康宣言を制定し、運動・食事・睡眠・こころ・禁煙の5つのテーマを重点課題として、社員とその家族が日々の生活をいきいきと過ごせるよう健康維持増進を目的に活動しています。また、自社の技術を活用し、がん、感染症について取り組み、社是である「科学技術で社会に貢献する」ために安定した事業継続を目指します。
感染症拡大により生活スタイルが大きく変化し、カラダやこころの不調者の増加や生産性低下等が社会的な問題となっています。島津グループでは、社員の心身の健康確保、および生産性向上におけるワークエンゲージメントの重要性を認識し、健康施策に取り組みます。
島津グループ社員が、いきいきと働き続けることができる職場環境の醸成を目指し、組織と個人の両面から生産性を高め、島津グループの持続的成長に繋げます。
実績値2020年64.8、2021年65.0 / 目標値2022年65.2
実績値2020年25.8%、2021年27.4% / 目標値2022年28.0%
実績値2020年83.9%、2021年83.4% / 目標値2022年84.0%
実績値2020年74.7%、2021年72.1% / 目標値2022年75.0%
実績値2020年65.9%、2021年51.2% / 目標値2022年55.0%
実績値2020年87.5%、2021年87.8% / 目標値2022年88.5%
実績値2020年80.1%、2021年81.5% / 目標値2022年83.0%
実績値2020年43.2%、2021年43.3% / 目標値2022年43.0%
実績値2020年69.7%、2021年70.2% / 目標値2022年71.5%
*実績と目標値は、すべて島津製作所の数字を示します
社内診療所でグループ従業員(無症状者)を対象にした新型コロナウイルスのPCR検査を開始しました。自社の遺伝子解析装置「AutoAmp」(一般医療機器、クラスⅠ)や、検出キット「Ampdirect2019-nCoV」(体外診断用医薬品)を用いて、医師・看護師などによる検査を可能にして、最短で検査当日に診断結果を報告できる体制を整備しています。
社内診療所の検体採取ブース
「遺伝子解析装置 AutoAmp」
を操作する看護師
乳がん検診の受診率向上と乳がんの早期発見や早期治療につなげることを目的に、医療法人知音会の協力のもと、自社の乳房専用PET装置「Elmammo Avant Class」を用いた乳がん検診受診費を補助する制度を設けています。受診対象は、40歳以上の女性社員および男性社員の40歳以上の配偶者です。
日々の生活の中で楽しみながら歩数や体重などを記録し、また健診結果や薬の服用履歴も閲覧できる健康Webサービス「kencom」を導入しています。
自分のカラダの変化を“ミル”、身近な健康管理ツールとして、社員の約8割が登録しています。島津製作所健康保険組合に加入する配偶者も対象としており、家族一緒に生活習慣病予防に取り組みます。チームで声掛けあって取り組む「歩活」では、参加ポイントの一部を日本財団へ寄付し、新型コロナウイルス感染症対応の最前線で働く医療従事者等を支援しています。
こころとカラダの健康BOOK
運動・食事・睡眠・こころ・禁煙をテーマに、社員自身が日常生活をふり返り、生活習慣病の予防や生活習慣の改善につなげていくことを目的として、2018年3月に健康冊子「こころとカラダの健康BOOK」を作成しました。
健康意識の向上を目指して、島津グループ社員へ配布しました。