History

島津製作所の歴史

2018(平成30)年~2023(令和5)年

科学技術で社会課題の解決へ

2020年からコロナ禍に見舞われた中でも、感染症対策プロジェクトを立ち上げ、PCR検査試薬や装置などの製品だけでなく、新たな検査モデルも作りました。島津グループはこれからも、「技術開発力」と「社会実装力」の両輪を強化し、お客様へトータルソリューションを提供することで、世界のパートナーと共に社会課題解決のイノベーティブカンパニーとして持続的な成長を果たします。

「遺伝子解析装置 AutoAmp」の利用シーン(イメージ)

CHRONOLOGY

年表

2018年
  • 高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-9030」を発売 国産初の四重極飛行時間型質量分析計
2019年
新拠点「ヘルスケアR&Dセンター」を京都市に開所 革新的な新製品を開発し、顧客・社会の課題を解決するソリューションを提供
2020年
  • 新型コロナウィルスを検出する「Ampdirect 2019-nCoV 検出キット」を発売 独自技術により素早く簡単にウィルスの有無を確認
  • 少量の採血でアルツハイマー病の予測を目指す血中アミロイドペプチド測定システム「Amyloid MS CL」が医療機器承認を取得
  • クリニック向け遺伝子解析装置「AutoAmp」を発売 新型コロナウイルスの検査体制拡充に貢献
2021年
頭部と乳房の検査に特化した世界初のTOF-PET装置「BresTome」を発売
2022年
  • 新拠点「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza」を川崎市に開設 世界最高水準の研究エリアから新たな価値創出を目指す
  • 新研究棟「Shimadzuみらい共創ラボ」をけいはんな学研都市に開所 新しい価値の創造と社会課題の解決を目指す
  • 日水製薬株式会社(現:島津ダイアグノスティクス)を完全子会社化
2023年
マイクロプラスチック前処理装置「MAP-100」を発売 マイクロプラスチックの抽出・回収工程を世界で初めて自動化

EPISODE

エピソード

世界の研究者を支える新たな研究開発拠点

世界の研究者を支える新たな研究開発拠点

基礎研究から顧客サポートまで様々な領域の研究拠点を拡充しています。
国内において、ヘルスケア領域の開発拠点「ヘルスケアR&Dセンター」、製品・技術の源泉となる基礎研究を行う「Shimadzuみらい共創ラボ」、顧客との共同開発を推進する「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza」を開設しました。多角的に研究開発を進め、社会に貢献する新たな価値の創出を目指しています。2024年以降は、北米エリアにおいて研究拠点を拡充する予定です。

血中アミロイドペプチド測定システム Amyloid MS CL

血中アミロイドペプチド測定システム Amyloid MS CL

本製品は、血中のアミロイドペプチド(アルツハイマー病の特徴であるアミロイド斑の主要成分)を測定し、アミロイドβ(同疾患の原因と見られるタンパク質)に関連するバイオマーカー値を提示する製品です。当社製のマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計「AXIMA Performance CL」やデータ解析用ソフトウェアなどで構成されています。

感染症に対する取組み

感染症に対する取組み

新型コロナウイルスの感染拡大という重大な社会課題に対し、2020-2022年度の中期経営計画では緊急経営課題として「感染症対策プロジェクト」を推進しました。
新型コロナウイルス感染症対策として、「新型コロナウイルス検出試薬キット」やPCR検査を行う遺伝子解析装置「AutoAmp」を市場に投入するとともに、感染症全般に対する取組みとして、新たな検査法の開発や、下水モニタリング等の仕組みづくりを進めています。

2023年 島津製作所の森づくり活動15周年

2023年 島津製作所の森づくり活動15周年

2008年に京都モデルフォレスト運動へ参画して以降、京都府南丹市で「島津製作所の森づくり活動」を継続し、2023年に15周年を迎えました。社員やその家族が森の整備や植樹に取り組むほか、新入社員研修の一環としても森づくりをしています。2019年からは、活動で生まれた間伐材を用いたオリジナルのSDGsバッジを、森林組合・製材所・木工所、障がい者の方々とともに製作しています。今後も森林や生態系の保全を通じて、サステナビリティ経営の社内浸透を図ります。