History

島津製作所の歴史

1996(平成8)年~2002(平成14)年

技術の高みへ

バブル崩壊とその後の円高による景気後退に対応するため、島津はバイオなど成長分野へ経営資源を集中する戦略を打ち出し、2001年、それを支援するライフサイエンス研究所を開設しました。翌年には、その研究所の主任・田中耕一が、生体高分子の質量分析法のためのソフト離脱イオン化法の開発によって、ノーベル化学賞を受賞しました。

田中耕一によるレーザイオン化質量分析計の開発

CHRONOLOGY

年表

1997年
島津香港有限公司を設立
1998年
超低騒音・低脈動ギヤポンプTMG1シリーズを開発
2001年
  • 回診用X線撮影装置「MobileArt」発売
  • 近赤外光脳機能イメージング装置「OMM-2001」発売
  • ライフサイエンス研究所を開設
2003年
田中耕一記念質量分析研究所を開設

EPISODE

エピソード

MobileArt-1

回診用X線装置のデジタル化を実現

島津は2004年、米国法人でデジタル型の回診用X線装置「MobileDaRt」をいち早く開発。撮影結果を即座に画面上で確認でき、その場で治療方針を決めることを可能にしました。また、患者のデータを系列病院とオンラインでやり取りできるなど、医療現場の生産性の改善にも役立っています。

田中耕一 ノーベル賞授賞式

田中耕一、ノーベル化学賞受賞

田中耕一がソフトレーザー離脱イオン化法を完成させたのは、1987年。この功績で2002年のノーベル化学賞を受賞したのを記念して、島津は翌2003年、「田中耕一記念質量分析研究所」を設立しました。この研究所では、質量分析技術の研究開発を行い、同時に外部研究機関との共同開発を進めています。