History

島津製作所の歴史

2003(平成15)年~2010(平成22)年

グローバル研究開発を加速

島津はこの間、ナンバーワン、オンリーワンを目指す研究をより促進させました。2003年には、直接変換式FPD(フラット・パネル・ディテクタ)搭載の循環器用X線診断装置を世界で初めて開発。ライフサイエンス分野では、島津の持つ分析・バイオ技術と医用技術の融合による分子イメージングの事業化を果たしました。2010年より取り組んだ環境配慮製品の開発では、分析計測機器、医用画像診断機器などの多くで既存製品比25%以上の省エネを達成しています。

直接変換型FPD搭載デジタル血管撮影システム-DIGITEX-safire

CHRONOLOGY

年表

2003年
世界初の直接変換方式FPDを搭載した循環器用X線診断装置を開発
2005年
疾患バイオマーカー探索への取り組み開始
2006年
分子イメージングの事業化
2007年
  • ドバイにShimadzu Middle East & Africa FZE社を設立
  • 第1回島津ぶんせき体験スクール開講
2008年
  • 三菱重工業からターボ分子ポンプ事業を譲受
  • グループ従業員1万人突破
  • 「島津製作所の森」づくり活動開始
2010年
国産初のトリプル四重極型LC質量分析計「LCMS-8030」発売

EPISODE

エピソード

がん克服を目指して

がん克服を目指して

がんが小さいうちに超早期に発見できれば、身体に負担をかけない治療や予防が可能になります。島津は、バイオマーカー探索のための分析機器、新たなプローブ(診断用薬剤)、PETや光による分子イメージング機器の開発を通して分子イメージング技術を高め、がんの超早期発見・診断に取り組んでいます。

LCMS-8030

高速液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS-8030

トリプル四重極型質量分析計として初の国産品。独自開発した超高速輸送コリジョンセル“UFsweeper®”により、当時としては世界最高の検出速度を実現し、水や土壌中の汚染物質、医薬品の代謝物、食品中の残留農薬、生命科学研究など、膨大な数の試料を測定するニーズに応えられることが国内外で評価された。

島津ぶんせき体験スクール

「島津ぶんせき体験スクール」開講

子供たちに「理科や科学に興味を持ってもらう“きっかけ”を提供したい」との思いから、島津は、分析装置を実際に操作体験する「島津ぶんせき体験スクール」を2007年より開催しています。小中高生対象の分光コースと高校生対象のクロマトコースの2コースがあり、参加者からは「自分の知らない世界に触れ、探究心が大きくなった」などの声が寄せられています。