「ぶーめらん」編集部が北里大学大学院 田中教授を取材
テーマは「フェアマネジメント」
お客様とのコミュニケーション誌「ぶーめらん」編集部が、次号に向けて、シリーズ「あしたのヒント」の取材を実施しました。北里大学大学院医療系研究科 田中克俊教授に、「フェアマネジメント」について伺いました。
本誌には載らない取材の様子や編集部の声をご紹介します!
取材テーマは「フェアマネジメント」
田中克俊教授は、日本産業精神保健学会の常任理事を務めるほか、日本ストレス学会や日本産業ストレス学会でも理事に就いています。睡眠や産業保健といった領域で著名な先生で、当社東京支社の産業医でいらっしゃいます。
田中教授と接点があった「ぶーめらん」の担当者は、「田中教授から『フェアマネジメント』について何度か聞いていたが、今の日本に必要なものなのでは、と改めて感じるようになり、しっかり取材したいと思った」と言います。
「フェアマネジメント」とは
「フェアマネジメント」は、組織の公平性、公正性を高めていくものです。所属組織、特にリーダーがフェアだと感じる人が増えるほど、信頼関係や各人のエンゲージメントが高まって生産性向上に繋がる、という考え方がベースとなります。
逆に、アンフェアだと感じる人が増えると、組織への帰属意識が薄れて問題が発生しやすくなることが指摘されています。田中教授は次のように語っていました。
・フェアであってもフェアに見えない人が多く、リーダーシップの表し方が日本人は苦手
・上司に対する信頼は、上司がフェアであることとの結びつきが深い
・「不公正=理不尽」だと感じる環境では、いくら良い言葉を伝えても信用できず響かない
フェアマネジメントの第一歩は「挨拶」
田中教授によると、フェアマネジメント実現の最初のステップは「挨拶」にあるということでした。
自分がその組織に一人の人として受け入れられているかを感じるには、実は、大きな声で挨拶をすること、特に顔を見て返すことの影響が大きいです。今の日本では、それすらもできなくなっています。
ぶーめらん編集スタッフは、思わず自分のことを振り返り、挨拶にもっと心を込めようと感じたといいます。
取材した「ぶーめらん」編集スタッフの声
前号の心理的安全性により自走するチームの話や、前々号のアンコンシャスバイアス、さらにこれまで取材で伺った様々な要素が散りばめられた、本当に大切なお話を伺うことができました。
余談ですが、先生は完璧な晴れ男ということで、これまでゴルフで雨に降られたことがないそうです。おかげで、密にならない屋上での撮影も、朝からの雨が嘘のように上がっていました。
田中教授を特集する今回の記事は、「ぶーめらん」2021年10月発行号に掲載予定です。
シリーズ「あしたのヒント」は、経営と組織運営に役立つ発想術を専門家に尋ねるコーナーです。最新の4月発行号では、「チームとしての自走」について、早稲田大学商学部の村瀬俊朗准教授に聞きました。
SHIMADZU TODAYでは、村瀬俊朗准教授へのインタビューの様子を特集しています!