Advanced NeuroTech

「Advanced NeuroTech」は、脳の様々な段階で必要とされる脳の情報を提供し、医師や患者の抱える課題解決を⽀援する島津独⾃のプラットフォームです。

「Advanced NeuroTech」は、分析、医用の分野において島津が保有する多彩な製品群・技術により実現されます。島津は、「Advanced NeuroTech」により、脳を様々な観点から可視化することで、未病・予防、治療、予後・リハビリの各段階で存在する課題の解決を支援し、脳の疾患を克服し、人々の脳の健康に貢献します。

Advanced NeuroTechとは

ここからは、島津独自のプラットフォームである「Advanced NeuroTech」の背景と「Advanced NeuroTech」を可能にする島津の技術群を紹介します。

背景

厚労省から発表された「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)」によると、日本人の主要な死亡原因のうち、第3位が「脳血管疾患」(全体の8.2%)、第10位が血管性等の認知症(全体の1.5%)となっており、脳に関わる病気が主要な死亡原因としてあがっています。特に、血管性等の認知症については、前年の平成28年から比べて約7000人以上の死者が増加しています。

表:死亡原因の比率(2017年)

認知症については高齢者だけではなく、40代や50代等比較的若い年齢で発症する若年性認知症も注目されるとともに、仕事場でのストレス等が原因となるうつ病も社会問題化しつつあり、大きく注目されています。
これらの病気は、発症後、患者ごとに最適な治療方法を選択することが重要ですが、近年は治療方法に加えて、軽度な段階での治療や発症・重症化の予防を目的として、より早期に病気を発見、あるいは発症リスクを予測すること、再発の抑制、健康の回復促進が実現できるように、再発やそのリスクをより早期かつ正確に予測できることや適切なリハビリ方法を確立することが非常に重要視されています。

病気の早期発見・発症リスクの予測、再発の予測や最適なリハビリ方法の選択、患者ごとに最適な治療方法を選択する上で、脳の状態をを正確に可視化することが重要となります。疾患の発症は、血液中の代謝物の存在量や濃度の変化や、脳の運動機能や認知機能の低下、脳の萎縮や血管の狭窄等の形状の変化等、脳内の様々な状態の変化に由来していると考えられ、脳内の状態を可視化することで、脳の病気の早期発見・発症予測や最適なリハビリ方法の選択等に貢献できると考えられます。

Advanced NeuroTechを支える島津の技術

島津は、これまで培った分析・医用の技術により、血液や唾液中の代謝物の存在量や濃度に関する「分子」、認知、運動、心理などの脳の「機能」、血管や組織の形状、疾患の位置を映し出す「画像」の3つの観点から、脳の状態を可視化することができます。

「Advanced NeuroTech」は、島津独自の「分子」、「機能」、「画像」という異なる観点の可視化技術により、未病・予防、治療、予後・リハビリのすべての段階で必要とされる脳の情報を提供することが可能であり、病気の早期発見、患者に最適な治療、リハビリを支援します。
島津は、「AdvancedNeuroTech」により脳を様々な観点から可視化することで、未病・予防、治療、予後・リハビリの各段階で存在する課題の解決支援し、人々の脳の健康に貢献します。

脳の可視化を可能とする島津の技術群

  未病・予防の段階 治療の段階 予後・リハビリの段階 提供する価値
分子 アミロイドMS
遺伝子検査支援プラットホーム
    ・定量分析
・検査の迅速化・簡便化
画像 SCORE Imaging   ・高画質
・リアルタイム性
・低侵襲性
機能 NIRSニューロリハ ・運動機能の効率的な訓練
・リハビリの簡便化