SCORE Imaging
~「高画質」「リアルタイム」「低侵襲」を目指して~

SCORE Imagingとは

SCORE Imagingは、インターベンション治療を行う医師に対し、「高画質」のX線画像を「リアルタイムに」提供する島津独自の画像処理技術の総称です。さらに、X線の被ばく量の低減や使用する造影剤の量を抑えることにより、患者に対する「低侵襲」も実現します。

技術ブランド『SCORE Imaging』

SCORE Imagingの脳血管インターベンション治療への適用について

  • カテーテルの挿入

  • カテーテルの進行

  • 血管内治療

インターベンション治療においては、手首や足の付け根から血管内に挿入されたカテーテルと呼ばれる細い管を血管内の患部まで進行させ、狭窄した血管の拡張や血栓の除去等、種々の治療が行われます。この場合、治療を行う医師は、カテーテルと血管との位置関係を目視で確認することができないため、血管撮影システムで得られるX線画像を参照し、カテーテルと血管との位置関係を確認しながら、カテーテルを血管内の患部まで進めていきます。
脳血管に対するインターベンション治療は、脳血管が細く複雑に分岐していることから、X線画像を参照しながらカテーテルと血管との位置関係を正確に把握した上で治療を行う必要があり、「高画質」なX線画像が「リアルタイム」に医師に提供されることが望まれます。さらに、治療が長時間におよぶことも多く、患者へのX線被ばく量の増加や造影剤の使用量の増加を抑えるという患者への「低侵襲」の実現が課題となります。
SCORE Imagingは脳血管インターベンション治療におけるこれら課題を解決します。具体的には、SCORE Imagingを構成する各画像処理技術のうち、下記5つの画像処理技術の実行により、「高画質」なX線画像を「リアルタイム」に医師に提供するとともに、患者への「低侵襲」を実現します。

・SCORE PRO Advance
・SCORE MAP
・Flex-APS
・SCORE 3D
・SCORE Navi/Navi+Plus

上記5つの画像処理技術それぞれの「高画質」「リアルタイム」「低侵襲」への寄与の分布は以下の図の通りです。

脳血管インターベンション治療を支援するSCORE Imagingの各技術

■SCORE PRO Advance

「低被ばく」、「高画質」をコンセプトに開発された島津グループ独自の高速画像処理技術です。SCORE PRO Advanceによる高画質化は、低線量治療をさらに一歩前に推し進めました。パルスレートとパルスあたりの線量を最適に組み合わせることで、1検査あたり約50%の線量低減が見込めます。また、最先端のモーショントラッキングノイズリダクション技術を搭載することにより、被写体の動きに起因する残像を生じることなくノイズを手減することが可能となります。

■SCORE MAP

治療部位や手技に合わせて選択していただける多彩なロードマップ機能を搭載しております。通常の透視との切り替えや骨有り/骨無しの表示切替も簡便に瞬時に行っていただけます。視野を切り替えたりデジタルズームを行っても、MAP画像は追従しますのでその都度再撮影をしたり、マスクの再設定をするなどの手間は一切不要です。MAP中にCアームを動かしたりSID変更をした場合は、MAP機能が自動的に通常の透視の表示となります。再び同一ジオメトリに戻した場合には自動でMAP表示に戻ります。

■Flex-APS

DSA撮影時の体動によるミスレジストレーションアーチファクトを自動で補正するアプリケーションです。画像の各ピクセルに適した補正を行うことにより、従来のミスレジストレーション補正では対応できないねじれを伴う体動にも対応しています。補正処理はリアルタイムで行われ、ミスレジストレーションアーチファクトの少ない血管像を撮影中にも観察することができます。Flex-APSにより後処理での補正処理の手間が軽減されるだけでなく、ミスレジストレーションアーチファクトによる再撮影が少なくなり、不要な被ばく線量や造影剤使用量を抑制することができます。

■SCORE 3D

血管を回転撮影し、自動的に3D画像を再構成するアプリケーションです。最速60°/secの回転撮影により、造影剤注入時間の短縮による患者さんの負担軽減と、動きによる画像への影響を抑制することによる高画質を両立しました。

■SCORE Navi/Navi+Plus

術前画像を有効活用することで低侵襲治療を支援するアプリケーションです。透視画像に3D画像をフュージョンすることはもちろん、画像とCアームを双方向連動させることができ、3D画像をリファレンスとして使用できるため、造影剤の使用量低減につながります。SCORE NaviではTriniasで撮影したSCORE 3D画像とのフュージョンやCアーム双方向連携することができます。SCORE Navi+PlusではSCORE 3D画像に加え、術前CT画像とのフュージョンやCアーム双方向連携が可能となります。

特許

SCORE Imagingは、日本国内外の特許によって保護されています。前述の各技術は、以下の特許のうちの1つまたは複数により保護されている場合があります。

  • JP3921971
  • JP4348989
  • JP4479503
  • JP4770594
  • JP4858617
  • JP5023281
  • JP5099055
  • JP5104649
  • JP5218430
  • JP5287778
  • JP5298806
  • JP5310347
  • JP5365578
  • JP5447526
  • JP5454680
  • JP5488003
  • JP5699842
  • JP5776807
  • JP5835333
  • JP5849791
  • JP5867306
  • JP5924408
  • JP5928296
  • JP6056569
  • JP6079617
  • JP6115498
  • JP6123695
  • JP6123715
  • JP6179394
  • JP6222364
  • JP6274005
  • JP6287719
  • JP6287817
  • JP6287869
  • JP6327780
  • JP6540477
  • US8374417
  • US9183621
  • US9311695
  • US9449243
  • US9478014
  • US10052075
  • CN201110048552.6
  • CN201110114060.2
  • CN201210540078.3
  • CN201280041022.1
  • CNZL201280074424.1

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