ポリクロメータ式 光スペクトラムアナライザ(OSA)レーザースペクトラムアナライザ SPG-V500

改善事例
外部共振型レーザーの調整時間を短縮

お客様の課題

外部共振型レーザー(ECL)の生産において、所望の単一波長の安定した発振のためには光学素子の精密な調整が求められる。
光学調整作業では、『素子の微調整』と『波長検査(スキャン)』を繰り返す必要があり、その作業時間が課題となる。

補足 外部共振型レーザー(ECL)とは?
ECLとは、回折格子を用いて特定の波長(モード)のみを選択し半導体レーザーにフィードバックすることで、単一波長化(シングルモード発振)を行うレーザーの1種。

島津の強み

★ここがポイント! 分光スペクトルをリアルタイムに可視化
SPG-V500は、スペクトルをアレイセンサで同時に取得することで、スペクトルの瞬間的な変化を連続してモニタすることができます。
光学調整を行いながらリアルタイムにスペクトルを確認できるため、調整作業の円滑化に役立ちます。
合格基準となるスペクトルをグラフに重ねる機能があり、波長調整の目安として活用できます。

 

★ここがポイント! シングルモードファイバへの光学調整から解放
SPG-V500は、φ600 µmマルチモードファイバ入射や空間入射で高い波長分解能 約0.02 nm (Typ.) が得られます。
シングルモードファイバ入射が必要な装置と比べ、細かな光学調整が不要となり、簡単に高分解能測定を行えます。

島津を選んだ結果

波長を見ながら光学素子を微調整する作業が連続的に行えるようになった。
また、高分解能測定のためのシングルモードファイバへの測定光アライメントが不要になった。
これらの結果、組立調整にかかる時間が大幅に短縮できた。

お客様の声

これまで当たり前だと思っていた「動かす・止める・確認する」という光学調整作業が、止めることなく円滑に作業できることに驚きました。
また、縦モードを分離できる波長分解能を得るために、シングルモードファイバへのアライメントに時間がかかっていましたが、この作業が不要になったことも作業時間短縮に大きく寄与しています。

 

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