回折格子(Gratings:グレーティング)モノクロメータ用凹面回折格子

CONCAVE GRATINGS FOR CONSTANT-DEVIATION MONOCHROMATORS

モノクロメータ用凹面回折格子

凹面回折格子は平面回折格子と異なり、凹面鏡などの結像素子を用いずに分光光学系を構成できるという利点があります。このため各種分析機器をはじめ、光通信、バイオ、メディカル機器などの広い分野で用いられています。
モノクロメータ用凹面回折格子と筐体、回折格子の駆動機構を組み合わせた構成をご希望の方は、以下の小形分光器のページもご覧下さい。

小形分光器(モノクロメータ) スペクトロメイト® SPG-120シリーズ

特長・光学配置

定偏角モノクロメータとは、入口スリットと出口スリットを固定し、回折格子の回転のみで波長走査を行えるコンパクトな分光器です。一般に、入射光と回折光とのなす角を偏角と呼び、図32 のように回折格子中心、入口スリット、出口スリットをそれぞれO 、A 、B とすると、∠AOBが一定角となり、2K で表わします。回折格子の回転角をθとすると、入射角α 、回折角βと2Kとの関係は、2Kαβ =const.、α =KθβθKとなります。ただし、αβθは回折格子法線からの角度で反時計回りを正とします。すると回折格子方程式(8)式は。

となります。この式より回折格子の回転角θのみで波長走査を行えることがわかります。

図32 モノクロメータ用凹面回折格子マウント

図32定偏角モノクロメータ用凹面回折格子マウント

各種パラメータについてご説明いたします。

溝本数 N:凹面回折格子の中心での溝本数です。   

波長範囲λ1 ~λ2:当社で最適設計した波長範囲であり、この波長範囲外では収差が大きくなり結像特性が劣化します。λ1 、λ2 はそれぞれ最小波長と最大波長を表わします。   

ブレーズ波長λB:設計マウントにおけるブレーズ波長λB であり、リトロー配置でのブレーズ波長λB(Litt)ではありません。回折格子の解説の「ブレーズ波長」をご参照ください。   

設計マウント(図32 参照)

r:入射距離で、回折格子工中心O から入口スリットA までの距離です。   

r ':出射距離で、回折格子工中心O から出口スリットB までの距離です。   

2K:偏角のことで、∠AOBです。

m:回折次数を表わし、+1は時計回りに、-1は反時計回りに回すことで、短波長から長波長への波長走査ができます。