沿革

1875年 初代島津源蔵 京都木屋町二条南で創業、 教育用理化学器械製造を開始
1877年 日本で初めて有人軽気球の飛揚に成功
1882年 理化器械目録表を発行
1896年 X線写真の撮影に成功
1897年 蓄電池の製造を開始
1909年 日本初の医療用X線装置を完成
1915年 光学測定器の製造を開始
1917年 株式会社に改組、蓄電池部を別会社化
1920年 大連出張所を開設
1930年 二代目島津源蔵が、わが国十大発明家の一人として、宮中賜餐にあずかる
1933年 工業用X線装置を開発
1934年 日本初の分光写真器を完成
1936年 航空機器の製造を開始
1952年 日本初の光電式分光光度計を開発
1956年 日本初のガスクロマトグラフを開発
1961年 世界初の遠隔操作式X線テレビジョン装置を開発
1963年 ニューヨーク事務所を開設
東京研究所を開設
1967年 自動車の走行シミュレーターを開発
1968年 ドイツにShimadzu(Europa)GmbHを設立
1975年 創業100年を契機に、創業の地・木屋町二条に「島津製作所 創業記念資料館」を開設
アメリカに Shimadzu Scientific Instruments, Inc.を設立
1978年 モジュラー構造の液体クロマトグラフを日本で初めて開発
1979年 アメリカにShimadzu Precision Instruments, Inc.を設立
1980年 (財)島津科学技術振興財団を設立
1983年 アメリカで分析機器の製造を開始
1987年 ドイツで分析機器の製造を開始
1989年 英Kratos Groupを買収
1991年 けいはんな研究所開設
秦野工場を開設
1992年 中国に合弁会社北京島津医療器械有限公司を設立
1994年 中国に合弁会社天津島津液圧有限公司を設立
1996年 フィリピンにShimadzu Philippines Manufacturing Inc.を設立
1997年 製造関係会社島根島津株式会社を設立
ベトナムにShimadzu Vietnam Medical Hi-Tech Company Ltd.を設立
1998年 島津(香港)有限公司を設立
中国に島津儀器(蘇州)有限公司を設立
1999年 世界最高速の遺伝子解析装置を開発
2000年 韓国にDong-il SHIMADZU CORPORATION を設立
2001年 ライフサイエンス研究所を京都・つくばに開設
2002年 田中耕一がノーベル化学賞を受賞、文化勲章を受章
2003年 本社・三条工場に田中耕一記念質量分析研究所を設立
直接変換方式フラットパネル検出器(FPD)を搭載した世界初の循環器用X線診断装置を開発
2005年 次世代医療技術である分子イメージング機器開発への取組みを強化
光学部品等の製造会社 株式会社島津デバイス製造を設立
分析・計測機器の製造会社 島津エイテック株式会社を設立
2006年 欧州にSHIMADZU UK Ltd. など3社を設立
インドにShimadzu Analytical India Private Limitedを設立
中国に受託分析会社 島津(広州)検測技術有限公司を設立
2008年 三菱重工業からターボ分子ポンプ事業を譲受
2010年 国産初のトリプル四重極型液体クロマトグラフ質量分析計を開発
2011年 中国に分析計測機器の開発センターを開設
2012年 食品放射能検査装置FOODSEYEを発売
2013年 ウルグアイにShimadzu Latin America S.A.を設立
台湾に台湾島津科学儀器股份有限公司を設立
2014年 本社・三条工場に本社棟が竣工
日本初の乳房専用PET装置を開発
2015年 宮崎県と共同設立した「一般社団法人 食の安全分析センター」が開所
アメリカに「SSIイノベーションセンター」を設立
2016年 マレーシアにShimadzu Manufacturing Asia Sdn. Bhd.を設立
2017年 島津エアロテック株式会社を設立
シンガポールに「イノベーションセンター」を設立
フランスのAlsachim SAS社を買収
2018年 血液から脳内アミロイド蓄積を推定する受託分析を開始
ドイツのinfraserv Vakuumservice GmbH社を買収
グループ会社2社を統合して島津産機システムズ株式会社を設立
2019年 中国に「中国イノベーションセンター」を設立
本社・三条工場にヘルスケアR&Dセンターが開所
韓国にShimadzu Scientific Korea Corporation を設立
アメリカのCore Medical Imaging, Inc.社を買収
2020年 ベトナムにShimadzu Vietnam Co., Ltd.を設立
新型コロナウイルス検出試薬キットを日本国内で発売
全自動リアルタイムPCR装置を日本国内で発売
2021年 頭部と乳房の検査に特化した、世界初のTOF-PET装置を発売
アルツハイマー病の原因候補物質を測定する「アミロイドMS CL」を発売
中国で油圧機器新工場が竣工
2022年 グループ会社2社を統合して島津トラステック株式会社を設立
けいはんな基盤研に「Shimadzuみらい共創ラボ」を開設
日水製薬株式会社(現 島津ダイアグノスティクス株式会社)を完全子会社化
2023年 川崎市に「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza」を開設
仏ソフトウェア会社Biomaneo社を買収
長崎市に「Shimadzu Nagasaki Collaboration Lab」を開設

社章の由来

"丸に十の字"の社章は、当社の創業者である初代島津源蔵が、島津家の家紋を商標として定めたことに由来します。初代島津源蔵の祖先は井上惣兵衛尉茂一といい、1500年代後半に播州(兵庫県南西部)に住んでいました。薩摩の島津義弘公が、京都の伏見から帰国の途上に、豊臣秀吉公から新たに拝領した播州姫路の領地に立ち寄った際、 惣兵衛は領地の検分などに尽力し、その誠意に対する感謝の印として、義弘公から"島津の姓"と"丸に十字(くつわ)の家紋"を贈られたと伝えられています。

この家紋が社章としていつから使用され始めたのか正式な記録は残っていませんが、明治27年(1894年)頃の木屋町本店の外観写真には丸に十字と島津製作所の社名文字が見えます。現在の社章が商標として登録されたのは大正元年(1912年)で、当社が株式会社となる大正6年(1917年)よりも前です。

商標登録の際に図形寸法比率の正確な基準値が定められ、丸の実線の太さは外円の直径の1/8、十字の実線の太さはその1割増しと決められました。この数値は、外円の大きさと円周の太さの均衡と、円周の十字の太さに対する人間の目の錯覚を補正して、均整の取れた美しさを感じさせる科学的な数値を精密に計算したもので、今もこの寸法比率が用いられます。

島津製作所のロゴ

SHIMADZUの"DZU"表記について

ローマ字の表記法には、ヘボン式、訓令式、日本式、標準式(別名:修正ヘボン式)の4つがあります。このうち、国によって公式に認められているのは、訓令式、日本式、標準式の3つです。 島津の「づ」は、ヘボン式、訓令式、日本式ではZUとなりますが、標準式ではDZUとなります。3種類の表記法のうち、標準式が最も欧米語になじみやすいとされ、英字新聞などでは古くから標準式が使われており、当社の社名にも"DZU"が採用されて今日に至っています。