島津製作所 SHIMADZU

「わける」と「みえる」、
得意分野を持ち寄って生まれた新しい計測価値

LC-Ramanシステム

同じ京都企業であり、お隣さん感覚ではあったものの、"協業"というイメージはあまりなかった島津と堀場。この二つの製作所が得意分野を持ち寄って、新たな計測価値が生まれました。

島津製作所のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)は複数の物質がまじりあった混合試料から計測対象を抽出する「わける」技術に優れており、一方、堀場製作所のラマン分光装置は、分子構造の違いを判別する、つまり「みえる」ことに強みがあります。この2つの特性を組み合わせることで、未知成分の推定の可能性が広がり、例えば成長市場であるマテリアルやヘルスケアといった領域で、イノベーション創出への貢献が期待されます。

この開発では、実際に堀場製作所 開発本部 科学・半導体製品開発センターの若林慧さんを始めとする堀場製作所の技術者の方がKYOLABSに何度も足を運び、実験やディスカッションを行いました。文化や専門の違う技術者が互いに理解しあい、協力することで生まれた新しい技術が、世の中の最先端を支えていくという、オープンイノベーションの一歩を踏み出しています。

堀場製作所 開発本部 科学・半導体製品開発センターの若林慧さん(左)と、
島津製作所 分析計測事業部 LCビジネスユニット 長井悠佑(右)

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