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2024年4月19日 | 新着情報 主任研究員・金子直樹が第68回京都府発明等功労者表彰 最優秀賞を受賞

当研究所の主任研究員、金子直樹がこのたび、アルツハイマー病の血液バイオマーカー及びその分析方法の発明により、第68回京都府発明等功労者表彰の最優秀賞を受賞しました。京都府発明等功労者表彰は「発明考案・創意工夫の重要性を広くアピールし、科学技術の発展及び発明考案・創意工夫に対する意欲の向上を図る」ことを目的として、1957年から毎年開催されています。

金子が柳澤勝彦・国立長寿医療研究センター研究所長(現・名誉研究所長)と共同で考案した本発明は、アルツハイマー病の早期検出に重要となる、脳内のアミロイドβの蓄積量を血液から高精度に評価するバイオマーカーです。従来はPET検査や脳脊髄液マーカー検査といった高コストかつ侵襲性の高い方法に限定されていましたが、本発明により、低侵襲で簡便に採取可能な血液による予測を可能としました。

金子直樹のコメント:
「最優秀賞に選んでいただけたこと大変光栄に思います。発明を考案できる環境や周りの協力があったこと、急速に発展している認知症医療の情勢に合致していたことなど幸運もあって受賞することができたと思っています」

受賞対象

発明考案の名称 要旨
脳内のアミロイドβペプチド蓄積状態を評価するサロゲート・バイオマーカー及びその分析方法(特許第6410810号) アルツハイマー病の早期予測を行うための評価指標及び方法に関する発明。血液成分中のAPP669-711及びAβ1-42の量を比較し、脳内のアミロイドβペプチド蓄積状態を予測する方法を考案。従来は高コストかつ身体的負荷が高い方法(脳脊髄液マーカー検査等)に限定されていたが、本発明により、低コストかつ身体的負荷の低い血液検査による予測を可能とした。

 

京都府公館で行われた表彰式で

京都府公館で行われた表彰式で

最優秀賞を受賞した金子直樹

最優秀賞を受賞した金子直樹

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