肺炎診断
回診用X線撮影装置

X線検査室への移動が制限される感染症患者の肺炎診断にご利用いただくため、デジタル式回診用X線撮影装置の増産に取り組んでいます。

本製品は、ベッドサイドやICU(集中治療室)で利用可能な移動型のX線撮影装置です。

COVID-19のような感染症が発生した場合、院内共用の検査室に設置された画像診断装置の使用や消毒は難しく、感染症患者専用の回診用装置が必要とされています。

当社は、グループをあげて装置の生産に取り組み、ひっ迫する医療現場への提供を進めています。

本装置は、患者の診断や容体の把握、人工呼吸器の必要性を判断する際などに有用であると考えられています。

感染症対策で納入した回診用X線撮影装置と当社のフィールドエンジニア

詳しい製品情報はこちら
(医療従事者様向け)

現場からのメッセージ

島根島津 製造部 第二生産課 安達 幹夫

島根島津 製造部 第二生産課
安達 幹夫

一日でも早く、必要な装置をお届けするために

医用機器の製造を担う島根島津(島根県出雲市)では、回診用X線撮影装置を増産しています。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中、COVID-19の患者さんの肺炎診断のため、世界中の医療機関からこの装置が求められています。感染症の場合、患者さんがX線検査室に行くこと自体が院内感染リスクになります。そこで、隔離病棟や集中治療室(ICU)へ装置を移動させ、患者さんのベッドサイドでX線撮影できる装置が必要とされています。

この需要の急増に対応するため、島根島津では2020年2月初旬に増産計画を立て、3月から増産体制を取っています。工場内のスペースを融通したり、他の製品ラインから作業者を移して増員し、通常の2倍以上の生産を続けています。6月からは県外への人の移動制限が緩和され、島根島津京都事業所からの出張応援も可能になり、さらにラインが増強されました。

振り返ると3月下旬には、重要部品を製造する海外生産拠点が、感染拡大防止を目的に現地政府の指示で閉鎖されるなど、各種部品の供給が滞りそうになりました。島津製作所の京都・三条工場や協力企業のサポートによってそれは解決され、現在は順調に生産活動を進めています。

この装置を必要とする世界中の医療機関に、少しでも早く届けるために、私たちも感染防止対策を続けながら、取り組んでいきたいと思っています。

現場からのメッセージ

Service Engineer, Shimadzu Medical Systems (Oceania) Pty. Ltd, NSW, Australia Yogesh Kaleliya

Service Engineer,
Shimadzu Medical Systems (Oceania) Pty. Ltd,
NSW, Australia
Yogesh Kaleliya

※このインタビューは2020年6月中旬に行われたものです

現場サービスで医療機関を支えるために

オーストラリアのサービスチームに所属している私の役割は、島津製作所の高い水準に従って装置を稼働させ、医療機関に質の高いケアを提供することです。COVID-19によって装置は平常時より頻繁に使用されているため、メンテナンスやサポートはますます重要になりました。

今後は一体どうなっていくのか。これが新しい正常になるのか?いつワクチンが見つかるのか?国内外に旅行できるのはいつになるのか?私だけでなく皆さまの心の中にも同様の疑問が次々とわいているでしょう。今、私たちは一つになって自分たちの健康を管理し、家族や友人、同僚と連絡を取り合う必要があるときだと思います。

私が組み立てたシステムがCOVID-19に最前線で対応するクリニックで使用されているのを見ると感激します。最近この回診用X線撮影装置を納入した際、臨床医の方に「島津のシステムに非常に期待している」というお言葉をいただきました。私たちの製品が医療機関で患者の治療を支援していることを誇りに思います。また、私はこの大変な時期に、ワークライフバランスの維持に協力的なマネージャーが率いる意欲的なチームの一員であることを幸運に思っています。

危険な状況にも関わらず私たちを救ってくれている医療従事者の方々は、真のヒーローです。そうした方々の努力により、今後、多くの地域で感染者数が減少することになれば、COVID-19は今ほど話題にならなくなるかもしれません。それでもなお、最前線に立った医療従事者の皆様の無私の献身や努力を私たちは決して忘れるべきではないと思います。

現場からのメッセージ

Application Specialist, Shimadzu Medical Systems USA Wayne Stecke

Application Specialist,
Shimadzu Medical Systems USA
Wayne Stecker

※このインタビューは2020年7月前半に行われたものです

最高の装置パフォーマンスを提供するために

島津は、COVID-19を含む肺炎の診断に不可欠なツールとなった回診用X線装置のパイオニアです。島津の製品やX線室を病院やクリニックに設置するときに、装置が最高のパフォーマンスで動作し、すべての関係スタッフが使用方法を理解できるようにすることが私の責任です。

COVID-19が蔓延し、我々アプリケーションのスペシャリストにとっても、全米を移動することは非常に困難になりました。航空会社は全て、フライト数、飛行機の収容人数を減らしており、一部の州では、州間の移動時に14日間の検疫を実施しています。こういったやむを得ない状況に対処するために、Shimadzu Medical Systems USA (以下、SMS)は、お客様のトレーニング及びセットアップのニーズを満たせるよう、WEB会議システム等のオンラインプラットフォームを用いて新しくリモートサポートを実装しようと努力してきました。

政府、企業、個人にとって、人命の保護と経済の保護のバランスをとることは途方もない難題です。しかし、私たち自身と愛する人々が一緒に生き続けることができるようにするために、とても重要なことだと思っています。

SMSの従業員として、私はCOVID-19の診断における私たちの役割を非常に誇りに思っています。米国の島津ファミリーは、回診用X線装置の爆発的な需要に応えるために力を結集しています。

島津には、「科学技術で社会に貢献する」という明確な哲学があります。将来、新たな地球規模の健康危機が発生しても、私たちはその使命を継続し、遂行しなければなりません。