ぶーめらんVOL.54でご紹介した記事「医師として歩む哲学の道」の編集こぼれ話を紹介します。
第二特集では医師で作家の夏川草介さんにご登場いただきました。

話題の最新作「エピクロスの処方箋」が2026年本屋大賞にノミネートされました。夏川さんは、人にとっての幸福とは何か、善く生きるとは何を意味するのかを著書を通じて問いかけ、向き合い続けておられます。
夏川さんは、多くの作品で人生を穏やかに愉快に過ごす大切さを語りかけておられますが、取材中にお話しされた「正しく美しく生きるべきという自分の哲学があるが、なぜそこまでこだわるのか自分でも分からない」という言葉が印象に残りました。
内視鏡手術をした患者さんの慢性期治療も行い、退院後には訪問診療もされている夏川さんの白衣のポケットには常に本が入っていて、時間を見つけては読み進められているそうです。
「良書との出会いは賢人と会える貴重な時間」と、優しいまなざしで静かに語るその姿は哲学者のようでもあります。

医師として地域医療を支える多忙な日々を送りながら、作家として人が人を信頼できるために「善」について書き続ける夏川さん。これからも素晴らしい本を私たちに届けていただきたいです。


