ぶーめらんVol.42でご紹介した記事「好奇心が地球を救う 「アホなことせい」精神が生んだ“フラクタル日除け”ができるまで」の編集こぼれ話を紹介します。
京都大学吉田キャンパスの一画にある、不思議な屋根?の付いた休憩場所。
屋根と言ってもスカスカで雨風をしのげるものではありません。下に立ってみると、影がキラキラしていてなんだか森の中で木漏れ日を浴びているような心地良さ。
実は、この柔らかい日差しと風の通り道を作り出しているのが、「フラクタル日除け」です。
フラクタル日除けはヒートアイランド現象を予防するために、「シェルピンスキーの三角形」と呼ばれるユニークな図形を応用して作られたものです。面白いが役には立たない、と言われていた図形に着目し山林と同じような環境を都市に生み出した酒井先生のモットーは
『アホなことせえ』
「こんな失敗をした!」「失敗したらこんなことが分かった!」
など、知的好奇心に素直に従い、失敗や無駄こそ面白いと嬉々として語る先生にすっかりファンになってしまった編集部一同でした。
編集部の心に残った酒井先生の一言
「まじめに生きることで正しく生きていけるわけじゃない。
必要以上に自分を制御せず、知的好奇心=生物的な本能に従って生きるべし!」