日経SDGs経営大賞の「社会価値賞」を初受賞
島津グループによる教育支援活動

島津製作所は2025年11月に発表された第7回日経SDGs経営大賞において、部門賞にあたる「社会価値賞」を初受賞しました。本記事では当社グループの社会貢献活動のうち、特に子どもたちへの環境・科学教育支援活動をご紹介します。

 

日経SDGs経営大賞「社会価値賞」を初受賞

NIKKEI SDGs 社会価値賞2025 マーク

日経SDGs経営大賞は日本経済新聞社が実施するアワードで、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)への貢献と企業価値向上を両立した先進企業を表彰するものです。有識者で構成する審査委員会が「日経サステナブル総合調査」に基づいて、国内830社の回答企業を総合的に評価します。

今回、当社が受賞した「社会価値賞」は、「人権の尊重」「社会貢献活動」「労働時間・休暇」「ダイバーシティ」「人的資本経営」への取り組みが優れている企業に贈られるものです。当社は2024年に、経営トップによる発信や、ビジネスでの貢献、業績などの指標による評価で「SDGs戦略・経済価値賞」を受賞しました。「社会価値賞」は今回が初めての受賞です。

日本:環境教育支援活動「え~こクラブ」

1999年、社内での環境教育の啓発を目的として、環境活動チーム「え~こクラブ」が誕生しました。2001年からは、主に京都府内の小学校を対象に環境問題をテーマにした環境出前講座を開催しています。2025年までにのべ173校、12,125人の子どもたちに向けて授業を実施しています。

2025年までにのべ173校、12,125人の子どもたちに向けて授業を実施しています。 

講座は、ごみによる環境汚染と生き物への影響を学ぶ「ごみとリサイクル」と、生き物の絶滅と私たちの生活との関係性を学ぶ「生物多様性」の2種類があり、学校の要望に合わせて実施しています。どちらの講座も、受講した子どもたちが「今日から自分にできること」を意識させる構成で、実際に、受講後の感想には「ものを大事に使ってごみを減らしたい」「今日知ったことを家に帰って家族に伝えたい」といった声があります。

当社オリジナルカードゲーム「bidi」
当社オリジナルカードゲーム「bidi」

「生物多様性」の座学の後には、当社オリジナルカードゲーム「bidi」(共同制作:同志社大学・京都精華大学の学生)で、クラスメイトと遊びながら生物多様性を学ぶ。子どもたちは毎回大盛り上がり 

日本:科学教育支援活動「島津ぶんせき体験スクール」

科学の分野では「子どもたちが科学に興味を持つきっかけをつくりたい」という思いから、子ども向けのサイエンススクール「島津ぶんせき体験スクール」を実施しています。

小学生から高校生までのそれぞれのレベルに合ったコースを揃えており、学校関係者からの申し込み内容に合わせて実施したり、日本各地での科学イベントに出展したりしています。2007年の開講以来、参加者は累計10,000人を超えました。参加した学生からは「視野が広がった」「学校での科学の学習が社会でどう役立つのかが分かった」といった感想があり、島津グループには、小学生時代の本スクールでの体験をきっかけに理系に進んだ社員もいます。

分光コース:光と色についてペーパークラフトの分光器で学んだ後、分光光度計でお茶やかき氷のシロップなどの液体の色の違いを分析

分光コース:光と色についてペーパークラフトの分光器で学んだ後、分光光度計でお茶やかき氷のシロップなどの液体の色の違いを分析

クロマトコース:水性ペンを使った色素の分離・分取(クロマトグラフィー)や、高速液体クロマトグラフを用いた市販飲料中のカフェイン含有量の測定を体験

クロマトコース:水性ペンを使った色素の分離・分取(クロマトグラフィー)や、高速液体クロマトグラフを用いた市販飲料中のカフェイン含有量の測定を体験

米国:現地の補習授業校で理科の特別授業

米国における計測事業を統括するShimadzu Scientific Instruments, Inc.(メリーランド州、以下SSI)の社員が、2025年、ワシントン補習授業校(Washington Japanese Language School)の中学生を対象にした理科の特別授業で講師を務めました。

SSIのメンバーとして、島津製作所の技術を紹介する日本からの駐在員

SSIのメンバーとして、島津製作所の技術を紹介する日本からの駐在員

ワシントン補習授業校は、現地校に通学する児童や生徒の日本語力の維持・向上と日本の生活習慣や文化の習得を目的として設立された学校です。授業はすべて日本語で実施され、日本の学齢相当の児童・生徒であれば人種や国籍を問わず入学できます。今回の特別授業は、SSIで働く島津製作所の駐在員が会員となっている「メリーランド商工会」が、地域での社会貢献活動として開催したものです。

この日、中学生向け授業の1時限目は、ワシントン補習授業校の教員によって「いろいろな物質とその性質を学ぶ」ことをテーマに実施されました。見た目が似ている5つの白色の粉(デンプン、砂糖、炭酸水素ナトリウム、食塩、ミョウバン)を特定する方法について、グループごとに相談しながら実験方法を考え、実験結果から物質を推定しました。SSIが担当した2時限目では、島津製作所が開発している分析機器や技術が社会でどのように役立っているのかを説明しました。

集中して授業を受ける生徒たち

集中して授業を受ける生徒たち

当社の技術として万能試験機などの製品を紹介。写真はスナック菓子の固さの計測の様子

当社の技術として万能試験機などの製品を紹介。写真はスナック菓子の固さの計測の様子

 

講師を務めたSSI 社員のコメント

理科は身の回りの現象を理解することのできる科目です。子どもたちが身近な疑問に目を向けて、科学への興味や関心に結びつく機会になればと思いながら授業の準備をしました。当日は、真剣に話を聞き、実験に一生懸命取り組む生徒たちの姿が印象的でした。生徒だけでなく保護者の方々からも豊かな発想から生まれる質問が多く寄せられ、私たちにとっても良い刺激となりました。我々はこの好奇心と疑問から生まれる発想を育みながら、人と地球の明るい未来を科学技術で守り、さらに発展させていく使命があるということを改めて感じました。今後もこのような機会を積極的に活かして、持続的に科学技術で社会に貢献していきます。

 

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