2025.10.24

世界の仲間とともに祝う、創業150周年(4)

2025年3月31日、島津製作所は創業150周年を迎えました。創業の精神は海を越え、様々な国・地域で働く仲間にも受け継がれています。この大きな節目を共に祝おうと、世界各地で記念イベントが行われています。今回は、トルコと中国での活動をご紹介します。

島津製作所創業150周年記念ロゴマークとキービジュアル

島津製作所創業150周年記念ロゴマークとキービジュアル

 

トルコ:創業者の精神を受け継ぐ空の旅

中東・アフリカ地域を統括するShimadzu Middle East & Africa FZE (SMEA)のトルコ支店では、トルコ中央部にあるカッパドキアで気球飛揚のイベントを実施しました。これは、島津製作所の創業者である島津源蔵が、1877年に日本で民間初となる有人軽気球の飛揚に成功したことに敬意を表して企画されたものです。

150周年記念キービジュアルが施されたお揃いのスウェットシャツを着てカッパドキアに集合

150周年記念キービジュアルが施されたお揃いのスウェットシャツを着てカッパドキアに集合

飛揚の準備の様子。風船部分(球皮)に入れた空気をバーナーで加熱し、浮力を得る

飛揚の準備の様子。風船部分(球皮)に入れた空気をバーナーで加熱し、浮力を得る

飛揚を日の出に合わせるため、22人の参加者は早朝3時にホテルを出発し現地に集合しました。気球のバスケットには、「SHIMADZU」のブランドシンボルと創業150周年記念ロゴの旗が掲げられています。

「SHIMADZU」のブランドシンボルを掲げた気球

この日は気球飛揚に理想的な天候で、太陽が昇るとともに気球もスムーズに上昇しました。SMEAのメンバーは眼下に広がるカッパドキアの美しい景色を仲間と共有しながら、創業者の挑戦の精神に想いを馳せました。

島津製作所創業150周年記念ロゴマークを掲げた気球

火山活動や侵食により、長い年月をかけて生まれた景色。「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」は世界遺産に登録されている

SMEAイベント企画者のコメント

今回の企画は、創業者・島津源蔵が気球飛揚に挑戦したことになぞらえています。私たちに「科学と発見」への旅の始まりを示したことに対し、強いリスペクトの意味を含んでいます。

150年前の創業者の志を受け継ぎ、同じ空の下にチームが集まったことは、本当に感慨深いものがありました。この忘れられない日のために、準備に尽力してくれたメンバーに心から感謝します。計画から本番まで、島津の歴史に対する誇りと未来への興奮の想いが込められています。

お揃いのスウェットシャツを着た参加者一同

中国:お客様と共に新たな挑戦へ

中国エリアを統括する島津企業管理(中国)有限公司(SSL)は、9月10日~12日に北京で開催されたBCEIA 2025(The 21st Beijing Conference and Exhibition on Instrumental Analysis)に出展し、150周年記念デザインのブースで最新のソリューションを紹介しました。BCEIAは2年に一度開かれる国際的な分析機器に関する学会および展示会で、3日間でおよそ3万人が訪れる大規模なイベントです。

SSLの参加者一同

150周年記念コーナーでは、液体クロマトグラフ「Nexeraシリーズ」、ガスクロマトグラフ「Brevis GC-2050」に京都の伝統工芸技術を施したコンセプトモデルを展示しました。2機種の外装には、古代中国で生まれた自然哲学の「五行思想」から着想を得た5色を採用しています。

京都の伝統工芸で彩る島津の装置
島津ブースの様子

「万物は火・水・木・金・土の元素からなる」という五行思想から着想した5種のカラーバリエーション。BCEIAでは「火」のモデルを展示した

同月開催された150周年記念式典には、中国における各分野の顧客やパートナー、島津グループの関係者など約250人が出席しました。SSL社長の青山功基は冒頭の挨拶で、島津の装置が人と地球の健康に貢献し、産業を支えてきたことに触れながら、これまで築いてきた科学技術における経験と信頼を活かし、今後も新たな挑戦を続けていくと述べました。

京都の伝統工芸で彩る島津の装置
島津ブースの様子

式典は「夢を駆けて、未来へ」というテーマで開催され、記念ケーキには「お客様と共に新たな課題に立ち向かう」というメッセージが記された

創業150周年を祝うイベントは、世界各地で開催されています。今後も、様々な国・地域での活動をご紹介していきます。引き続きご注目ください。

 

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