75年の歴史を持つ展示会
「Pittcon2025」に出展

米国における計測事業を統括するShimadzu Scientific Instruments, Inc.(メリーランド州コロンビア、以下SSI)は3月3日から5日まで、マサチューセッツ州のボストンで開催された「Pittcon2025」に出展しました。

会場となったBoston Convention and Exhibition Center

会場となったBoston Convention and Exhibition Center

 

Pittconとは

Pittconは、Pittcon and The Pittsburgh Conference on Analytical Chemistry and Applied Spectroscopy,Incが主催する学会・展示会で、分析研究の成果や最新の科学機器を発表する場として1949年にスタートしました。

科学的な情報交換や交流の促進を主な目的としているため、収益を科学教育やアウトリーチ活動に充てる点が、一般的な商業目的の展示会と大きく異なります。科学機器の助成金、研究の助成金、学生向けの奨学金といった科学の裾野を広げるために寄付されています。

Pittconは毎年米国内で都市を変更して開催されており、今年は初めてマサチューセッツ州ボストンで行われました。ボストンは45校以上の大学や、1,000社以上のバイオテクノロジー企業、製薬企業の集積地で、これらの最先端技術との相乗効果が今回の狙いの1つでした。

「Connect. Cultivate. Collaborate.」をテーマに、450社以上が出展し、1,000以上の会議や500以上のポスター発表が行われました。

来年のPittcon2026は米国で最も急速に成長している地域の1つ、テキサス州サンアントニオでの開催準備が進んでいます。この地域はバイオサイエンス、航空宇宙、新グリーンエネルギー領域が充実しています。

SSIブースの様子

登録博物館等マーク

当社創業150周年のキービジュアルを使用したSSIのブース

SSIは、バイオテクノロジー企業や製薬企業とのコミュニケーションを図るため、ガスクロマトグラフBrevis GC-2050や液体クロマトグラフ質量分析計LCMS RXシリーズ、質量分析計MALDI EasyCareを中心に展示しました。

当社創業150周年のキービジュアルを使用したブースと、京都の伝統工芸の「金継ぎ」や「蒔絵」を施したHPLCとGCは、京都らしい美しさと科学技術が融合したユニークな展示となりました。

プレスイベントでは、SSIの創立50周年やUV分析装置の新モデル3機種を発表しました。

京都の伝統工芸の金継ぎや蒔絵を使用したHPLC(左)とGC(右)の展示

京都の伝統工芸の金継ぎや蒔絵を使用したHPLC(左)とGC(右)の展示

Pittcon2025のPresidentを務めたSSI社員

Pittcon2025で演台に立つHeather Juzwa

Pittcon2025で演台に立つHeather Juzwa

今回のPittcon2025ではSSIの社員Heather Juzwaが、イベントの運営をまとめるPresidentを務めました。Pittconは業界の有志によってボランティアで運営されており、Presidentはその中心的な立場です。

Heather Juzwaは2000年にニューオーリンズで開催されたPittconで学生助手として関わって以来、20年以上支えてきた経験が認められ、Presidentの大役を任されました。

Pittcon2025のPresidentとしてコメントするHeather Juzwa(4:30~)
※この動画は英語音声で構成されています

開会式の様子

開会式の様子

Heather Juzwaのコメント

Pittcon2025が無事に終了し、心から感謝の気持ちでいっぱいです!
このイベントは私にとって特別な意味を持ち、Presidentを務めたことは私のキャリアの中で最高の栄誉の一つでした。

Pittconを通じて参加者の皆様が情報を得て刺激を受け、モチベーションを高める機会を持てたことを嬉しく思います。さまざまな教育プログラムや交流の場が提供され、参加者同士のつながりが生まれました。

Pittconは75年にわたり、科学コミュニティのニーズに応え続けています。これからも、情熱的な個人が集まる素晴らしいコミュニティを築き、科学の進展を支えていけることを楽しみにしています。

 

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