Shimadzu Scientific Instrumentsによる教育機関支援活動
米国ウォルシュ大学と共同でサミットを開催
米国における計測事業を統括するShimadzu Scientific Instruments, Inc.(メリーランド州コロンビア、以下SSI)は、1月29日にウォルシュ大学(オハイオ州ノース・カントン)と共同で、SSIによる教育機関支援プログラム「SPARQ(スパーク)」の名を冠した「SPARQサミット」を開催しました。
このサミットは1月29日~31日まで開催された、ウォルシュ大学主催の「Science and Business Innovation Summit 2025」の一環です。
SSIの教育機関支援プログラム「SPARQ」
SSIは、“Shimadzu Partnership for Academics, Research and Quality of Life” (SPARQ)という独自の教育機関支援プログラムを通じて、学術機関との長期的な関係構築を行っています。連携先は、研究範囲や研究内容、学術機関と地域社会への影響といった観点で決定されます。
ウォルシュ大学とは2021年に、同大学内に分析センター“Center for Scientific Excellence”を開設しました。センター内には、液体クロマトグラフや質量分析計、ICP発光分析装置、フーリエ変換赤外分光光度計、熱分析装置、全有機体炭素計などが設置され、学生は最先端の分析技術に触れることができるようになりました。また、地元企業にも分析や試験、専門的なサポートを提供しており、生命科学、健康科学、環境学などの発展を促進しています。SPARQは、地域全体の研究を加速させることが期待されるプログラムです。

開設式典でのテープカットの様子(2021年)

Center for Scientific Excellence
SPARQサミットで島津の知見と技術を共有
SPARQサミットには、企業や大学関係者など45人が来場し、さらに15人がオンラインで参加しました。SSIのメンバーがSPARQプログラムの紹介をしたり、実際にそのサポートを受けているウォルシュ大学、ヨーク・カレッジ ペンシルベニア、南イリノイ大学エドワーズビル校、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校の教授や研究員がプログラムの導入事例を共有しました。
午前のサミットに続き、午後には「LCMS-2050セミナー」が開催されました。SSIのアプリケーションサイエンティストとプロダクトマネージャーはそれぞれ、「クロマトグラフィー研究室で、質量分析専門家のように考える(Thinking Like a Mass Spectroscopist in Your Chromatography Lab)」、「ラボの引き出しから、カラムを選ぶだけではいけません!(DON’T Just Grab Any Column from the Drawer!)」というタイトルでプレゼンテーションしました。
最後には、高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-2050」のワークショップが行われました。
「Science and Business Innovation Summit 2025」のハイライト動画(ウォルシュ大学制作)
ウォルシュ大学のYouTubeチャンネルには「Science and Business Innovation Summit 2025」のハイライト動画が公開されています。その中でSSIの社員2名が登場し、次のようにコメントしています。
Willard Bankert, US Eastern Director, SSI
島津は150年前に創業しました。その当時からアカデミアと関わり、学生をサポートしてきました。
Bruce Thompson, Regional Sales Manager, SSI
私たちはラボ向けの分析装置を販売しています。島津のソリューションが地域社会にどのような影響を与えるかを見ることに、やりがいを感じます。ウォルシュ大学は素晴らしいパートナーです。両者はコミュニティを支援し、科学を発展させ、そして世界をより良い場所にするという共通の価値観を持っています。
SSI担当者のコメント
SSIのシニアフィールドセールスエンジニアであるHeather Juzwaのコメントをご紹介します。
この第一回SPARQサミットの種は、2021年のCenter for Scientific Excellence開設式典での実りある円卓会議で蒔かれました。私たちの活動が実を結ぶのを見て、言葉にできないほどのやりがいを感じています。
アカデミアと産業界の間だけでなく、様々な大学の間にも、素晴らしい協力の精神がありました。今回のサミットを通して、私たちが築いてきたSPARQのパートナーシップ、そしてこれからも育んでいくパートナーシップが、科学コミュニティにとって変革的なものであると確信しました。
