テーマは「褒める・感謝する」
「SHIMADZU DE&I Week 2023」を開催
島津製作所は、「自分事ダイバーシティ」を目指し、2020年度から毎年「ダイバーシティを考える日」を開催しています。4年目となる2023年は、12月4日~8日を「SHIMADZU DE&I Week 2023」とし、国内外の島津グループ全体で「Diversity, Equity&Inclusion」(DE&I)について考えました。
今回は「褒める・感謝する」をテーマに、「褒める文化」の醸成につながる講演会やイベントを実施しました。
特別講演 “自走できるチーム”を実現する
特別講演「高い目標達成の追求と心理的安全性を備えた“自走できるチーム”を実現する」では、早稲田大学商学部 村瀬俊朗准教授に登壇いただきました。
目標に向かって“自走できるチーム”がつくられると何が起きるのか、またその実現に向けて私たちにできることについて、褒めることの効果も含め「心理的安全性」を軸に講演いただきました。当日は会場・オンラインで120人以上が聴講し、参加者からは次のような感想がありました。
- 褒めることは相手に関心を持つことであり、前向きな表現でコミュニケーションをとることだと自分なりに理解した。
- 役職が上がるほど組織文化への影響力が強く、心理的安全性により配慮すべきということを語っていただけたことが特に良かった。
- どのような変化が欲しいかを明確に伝えるのが大切というのはその通りで、暗に期待するのではなく、しっかり伝えていこうと思った。
村瀬准教授による“自走できるチーム”についてのお話は、当社広報誌「ぶーめらん」Vol.44(2021年発行)でもご覧いただけます。
川柳&アートや「ほめ活」で「褒める・感謝を伝える」を実践
「SHIMADZU DE&I Week 2023」 のテーマである、「褒める・感謝する」を実践(「ほめ活」)する2種類の企画を実施しました。
一つは、一緒に働く仲間に感謝の気持ちを伝える「ほめ活メッセージを贈ろう!」で、上司や同僚、後輩への「ほめ活メッセージ」を募りました。
「ほめ活メッセージ」の受信者たち
仲間からメッセージを受け取った社員は、驚いたり照れたりしながらも「率直に嬉しい」「励みになる」と喜びを表現していました。
また、毎年恒例の川柳とアートを、今回は「褒める・感謝する」をテーマに募集しました。集まった作品はWeek期間に社内で公開し、社員投票で順位を決めています。作品を考え応募することや投票を通して、「自分事」として身近なダイバーシティを考える機会を提供するとともに、「ほめ活」にもつなげています。
社員投票で1位になった川柳
トークセッション:男性社員と上司に聞く 「男性育休のホンネ」
当社では、男性の育休取得を支援する取り組みを行っています。
今回のトークセッションでは、育休取得の経験がある男性社員2人と、育休を取得した男性社員を部下に持つ社員が登壇。「育休取得を希望するすべての従業員が安心して仕事と家庭を両立できる職場環境づくり」について意見を交わしました。
トークセッションの登壇者
聴講した社員からは、「取得の当事者、上司のそれぞれの立場の意見を聞くことができ、気づきがあった」「男性の育休取得について社内外の制度を調べるきっかけになった」等の感想がありました。
各地の文化に触れる 世界のメニュー「Global Feast」
島津グループで働く外国籍社員の出身地の料理やデザートを、1週間限定の食堂メニューとして提供することで、多様な仲間を知り、考える機会としました。「初めて見る料理もあり、楽しみながら選んだ」、「デザートまで美味しくいただいた」という声がありました。社内向けにレシピ例を公開し、自宅でも各地の料理を体験できるようになっています。
担当者のコメント
「自分事ダイバーシティ」を目指し、今回もチームで数か月間議論を重ねて企画を進めてきました。参加者から「いろいろ考えるきっかけになった」「自分の身近な問題だと感じた」といった声があり、4年目となるこの取り組みが浸透しつつあることを感じています。
今後はさらに、海外グループも含めた島津グループとして、一人でも多くの社員それぞれが身近な課題として考え、積極的に参加したくなる取り組みにしていきます。
Webサイト「SHIMADZU×Diversity」では、当社グループのDE&I推進に関する取り組みや、様々なキャリアを持つ社員のインタビュー記事を掲載しています。