基盤技術研究所に「Shimadzuみらい共創ラボ」開所
研究者同士のコラボレーションで最先端の研究を加速

島津製作所の要素技術開発や基礎研究を担う基盤技術研究所。先月、同研究所内に、新研究棟「Shimadzuみらい共創ラボ」が開所しました。

先端分析、脳五感、革新バイオ、AIといった分野の研究を推進します。オープンしたばかりのラボ内の様子や、開設に携わった担当者の声などをご紹介していきます。

 

4エリアに最先端の設備を導入

「Shimadzuみらい共創ラボ」は、その名の通り、未来を作る最先端の研究や、それを実現するための研究者同士のコラボレーションを念頭に設計されています。内部の主な研究エリアは次の通りです。

エリア名 主な研究テーマ 主な特長
Physical Laboratory Zone
(略称:P-LAB)
X線、放射線、光など物理系 ・振動を抑える環境を整備
・放射線シールドルームや絶対暗室などを設置
Human Sciences Laboratory Zone
(略称:H-LAB)
人間の感覚や感情 ・様々なシチュエーションでの観察に対応する部屋を設置
Biological laboratory Zone
(略称:B-LAB)
細胞、微生物、抗体反応などバイオ系 ・バイオセーフティレベルに則る
多数の設備や冷蔵室を設置
Chemical Laboratory Zone
(略称:C-LAB)
化学合成や化学分析など化学物質系 ・集中配管によって安全にガスを供給
・廃棄物管理や薬品管理を徹底

 

共創やコミュニケーション促進のため、研究展示エリアや320名収容可能な「みらい共創ホール」、ジム(体育館)と展示場(メッセ)を融合した「ジム・メッセ」、リフレッシュエリアなども設けました。

棟内の様子や雰囲気をWebサイトで体験いただけます。

「Shimadzuみらい共創ラボ」の詳細はこちら

オープンイノベーションや技術融合を加速

「Shimadzuみらい共創ラボ」の企画や立ち上げに携わった、基盤技術研究所 研究推進室の井上信治は、同施設の目的について次のように語っています。

「Shimadzuみらい共創ラボ」は、先進的な研究開発と高次元の技術融合、およびオープンイノベーションの推進を目的としています。

社外の研究機関や企業との共創を加速させて新しい“みらい”を切り開き、社会を変革する、価値ある技術の創出を目指します。

「Shimadzuみらい共創ラボ」の名称には、アルファベット大文字・小文字、ひらがな、漢字、カタカナを全て使い、技術の融合や多様性を表現しています。

島津製作所 基盤技術研究所 研究推進室・井上信治 

新たな挑戦の土台として

島津製作所の今後の挑戦のために重要な役割を担う新棟。期待していた効果も既に出てきており、研究活動が活性化しているといいます。

2020年10月に竣工し、設備の移転を進め、2022年5月26日に開所式を迎えることができました。

新しくなった研究設備では、これまでできなかった実験が実施できるようになりました。研究員がワンフロアに集約されることや様々な工夫を施した空間で、コミュニケーションが活発になっていることも実感しています。

会社の柱となる分析計測事業や医用事業の中心となるコア技術、イメージングや、レーザーなど光関連の先端分析はもとより、革新的なバイオ技術、AIロボティクス技術、脳五感関連技術を中心に研究開発を展開し、社是「科学技術で社会に貢献する」のもと、この場所から挑戦を続けていきます。

研究員たちの声

基盤技術研究所で研究に従事する社員の声や抱負もご紹介します。

 

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