棋士・羽生善治さんが語る大局観とAI
11/17は将棋の日
11月17日は「将棋の日」です。1975年に日本将棋連盟によって制定されました。江戸時代中期から11月17日(旧暦)に御城将棋が行われていたことに由来するそうです。御城将棋(おしろしょうぎ)とは、年に1回、江戸城の徳川将軍の御前で行われた対局とのことです。
今日は、お客様とのコミュニケーション誌「ぶーめらん」から、「史上初の永世七冠・羽生善治が語る大局観 『棋士とAIの関係』はどうあるべきか」という記事をご紹介します!
記事「史上初の永世七冠・羽生善治が語る大局観 『棋士とAIの関係』はどうあるべきか」
この記事「史上初の永世七冠・羽生善治が語る大局観 『棋士とAIの関係』はどうあるべきか」は、「ぶーめらん」Vol.38(2018年4月発行)に掲載されています。羽生善治さんが2017年12月の第30期竜王戦七番勝負に勝利し、史上初の永世七冠になった後に取材したものです。
年齢を重ねて変化してきた将棋への取り組み方や、AI(人工知能)と対立せず、AIから学ぶという考え方について語っています。
「記憶や計算が得意だった若手の頃は、そうして集めたデータを基に、何手も先まで頭で計算する『読み』を中心に将棋を指していました。しかし年齢を重ねるにつれて、将棋へのアプローチの仕方が変わってきました。部分的な局面ばかりにとらわれるのではなく、戦術や方針を決める際に、全体を見て流れを読むといった大局観をより重視するようになってきたのです。」
「将棋に限らず、AIとは異なる人間ならではの良さは、意外性や意表を突いて驚きをもたらすことにあると思います。これまでも、新しいことはいつでも、実現の確率が非常に低いとか、こんなことをやっても全然ダメだと思われているようなことの中から生まれてきました。人間はAIを恐れず、過信せず、人間だからこそできる方向に力を入れていくべきです。」
■「史上初の永世七冠・羽生善治が語る大局観 『棋士とAIの関係』はどうあるべきか」全文を読むにはこちら
羽生善治さん取材の裏側
取材を行った2018年2月13日当日は、なんと羽生善治さんが国民栄誉賞の表彰式に出席する日でした!
準備でお忙しく取材は難しいのではと思った「ぶーめらん」編集部でしたが、羽生善治さんは全く動じず、優しくわかりやすいお話をしてくださいました。その姿に「ぶーめらん」編集部はとても感動したといいます。
島津製作所とAI技術
将棋ソフトは日々ものすごい速度で進化を遂げているといいますが、AI技術は当社においても注力分野の1つです。
2020年度から2022年度の中期経営計画では、重点事業である計測機器事業の強化ポイントとしてAIを挙げています。医用機器事業においても、AIを用いた画像処理技術を活用してソフトウェア機能の強化を図っています。
2020年度は、トリプル四重極型液体クロマトグラフ質量分析計で取得したデータの解析をAIアルゴリズムで高速化するソフトウェア「Peakintelligence Ver.2」、AIが細胞の数量・面積などを高速・高精度に算出するWebアプリケーション「Cell Pocket」を発売するなど、ユーザーをサポートする製品の開発を推進しています。
過去の「SHIMADZU TODAY」では、AIを利用して桜の開花・満開予想をする、島津ビジネスシステムズのメンバーを特集しました!
AIに様々なデータを学習させて開花予想を導き出す島津ビジネスシステムズの担当者