当社は、認定基準としてISO/IEC17025を用い、認定スキームをISO/IEC17011に従って運営されているJCSSの下で認定されています。JCSSを運営している認定機関(IAJapan)は、アジア太平洋認定協力機構(APAC)及び国際試験所認定協力機構(ILAC)の相互承認に署名しています。当社流量計校正試験所は、国際MRA対応JCSS認定事業者です。JCSS 0273は、当社流量計校正試験所の認定番号です。
よくあるご質問
流量計校正全般について
- Q1JCSSって何?
- A1JCSSとは、Japan Calibration Service Systemの略であり、平成5年11月施行された改正計量法により導入された制度です。詳しくはこちら → JCSSとは
- Q2「特定計量法に基づく検定」と「校正」の違いは何?
- A2取引・証明に使用する特定計量器(18種)は、計量法に基づく検定を受ける必要があり、合否判定を行って合格したものだけが使用できます。
またその検定を行う時に使用される計量器が基準器です。基準器検査は、国立研究開発法人産業技術総合研究所、都道府県が実施する合否判定に特化した構造検査と器差検査等を行うもので、法定計量における検定・検査です。基準器検査制度による流れは、計量計測トレーサビリティを示すものではなく、供給の流れを示したものです。
※基準器検査を行う国立研究開発法人産業技術総合研究所自身が、基準器検査成績書に計量計測トレーサビリティがないことを明言しています。
詳しくはこちら
→ 産業技術総合研究所 計量標準総合センター「センターが発行する基準器検査成績書と計量トレーサビリティの関係について」
(外部サイトへリンクします)
一方、校正は、校正した結果の数値を記載した「校正証明書」を発行しますが、合否判定は伴いません。校正した計測器等が使用可能かどうかの判断は、計測器ユーザー自身が行うことになります。
計量のトレーサビリティが必要な場合は、JCSS登録事業者などの校正事業者による不確かさが示された所定の校正証明書の発行を受けなくてはなりません。
- Q3不確かさって何?
- A3不確かさとは、ばらつきを特徴づけるパラメータで、ある確率で真の値が存在するであろうと考えられる範囲を表すものです。詳しくはこちら → 不確かさとは
- Q4JCSS校正って必要なの?
- A4下記の監査対応において、お問合せをいただくケースが増えています。
■IATF16949
2016年10月に自動車産業の品質マネジメント規格ISO/TS16949が、IATF16949:2016に改訂され、測定機器の管理にISO/IEC17025の必要性が増しました。
■HACCP
2018年1月に厚生労働省が「食品衛生規制の見直しに関する骨子案」を発表し、HACCPによる衛生管理の制度化が進められる見通しです。事実上の義務化であり、これまで以上に測定機器の管理が厳しくなることが予想されます。
詳しくはこちら
→ HACCP(ハサップ)による衛生管理の制度化/PDF (容量:1.12MB)
■ FSSC22000、ISO22000
殺菌ラインやCIPラインに用いる計測器の校正は、食品安全管理のために必須です。HACCPやFSSC22000、ISO22000などの食品関連規格取得における重要管理点(CCP)の妥当性検証には、第三者認証されたJCSS校正事業者で行われた校正結果を用いることが有効です。
■UL規格
ULの校正要求事項の中に「ULは、国際的な試験所認定協力機構の相互認証に加盟した機関を通じてISO/IEC 17025への適合が認められた校正事業者を使用する事を推奨します。」という文言があります。
■ ISO9001
定められた要求事項に対する製品の適合性を実証するために必要な監視機器及び測定機器について、国際又は国家計量標準にトレーサブルな計量標準に照らして校正若しくは検証、又は、その両方を行うことが求められています。トレーサブルな計量標準はJCSS校正によって確保されます。
■ GMP/QMS/GCTP
製品の品質や試験検査の結果が基準から外れないように設備の監視・制御を行う管理計器に該当する計測器の校正は、製品安全管理のために必須です。バリデーションのために流量計の実流試験が求められることがあります。FDA(米国食品医薬品局)の査察やGMP省令への対応には国際MRA対応のJCSS校正証明書が有効です。
引取校正について
- Q5納期は?
- A5ご発注が前提となりますが、当該流量計の引取後3週間で返却が標準的な対応となります。証明書は実流校正(試験)後の約2週間で発行します。
- Q6急ぎの場合は納期短縮が可能ですか?
- A6事前に具体的な日付で予約をしていただければ、更に早い対応もできることがあります。お客様の施設/設備における定期点検や定期修繕期間中での短納期対応についてはご相談下さい。
- Q7海外メーカーの流量計も対応可能ですか?
- A7国内外のメーカーを問わず対応しております。海外メーカー製の流量計に関しては当社へご依頼いただくことにより、海外へ送る手間も省け、校正期間も大幅に短縮することができます。是非ご相談下さい。
- Q8対応可能な大きさ(口径)は?
- A8JCSS校正の場合は口径:2〜1200mmまでの流量計が対応可能です。
- Q9対応可能な流量は?
- A9JCSS校正の場合は0.001〜6000m3/hまでの流量で対応可能です。
- Q10流体は気体や油でも対応可能ですか?
- A10実流校正及び試験を実施する際の流体は水のみとなります。
そのため、基本的には水用(液体)流量計が対象となりますが、一部、気体用(蒸気)及び、油用の流量計についても対応可能なものがございます。
是非、ご相談ください。
- Q11どのような種類の流量計が対応可能ですか?
- A11電磁流量計、超音波流量計、コリオリ式質量流量計、面積流量計(フロート式)、容積流量計、タービン流量計、絞り機構(オリフィス)他を、他社製も含めて校正を行います。ご相談下さい。
- Q12製造や保守が中止された流量計も対応可能ですか?
- A12国内外のメーカーを問わず対応しております。是非ご相談下さい。
- Q13実流した結果、精度外の場合は再調整や修理が可能ですか?
- A13修理対応はできませんが、調整に関しては、事前に調整方法をご提示いただくことで対応可能です。
- Q14流量計の取り外し、取り付けはどうすればよいのですか?
- A14お客様にてお願いします。但し、ご要望あれば当社にて有償対応いたします。
- Q15立会試験は可能ですか?
- A15日程調整の上、当社流量校正試験所(滋賀県大津市)にて対応可能です。但し、別途費用が発生します。
- Q16校正の保証期間はどのくらいですか?
- A16校正の有効期間は、計量器・計測器のユーザーが自ら定めて使用することになりますので、校正機関が有効期間を決めることはできません。
現地校正について
- Q17現地校正とはどのように行うのですか?
- A17現地に標準流量計(マスターメーター)を持ち込み、比較法で校正します。
- Q18準備するものはありますか?
- A18電源、水源、排水及び校正のためのスペース等となります。詳細については、一度現地の確認をさせていただきます。
- Q19現状メーカーの点検作業員が来てアンプチェックをしていますが、それでは駄目なのでしょうか?
- A19アンプチェックは変換器のみのチェックであり、検出器のチェックはできていません。検出器を含めて初めて流量計となりますので、実流校正をしなければ実際の流量のチェックができているとは言えません。
- Q20平日昼間ラインを止められない。休日や夜間でも対応可能ですか?
- A20可能です。但し費用は割増になります。
- Q21現地でJCSS校正が可能ですか?
- A21可能です。当社は、現地での流量計(水)のJCSS校正を国内で初めて実現しました。
- Q22引取校正と比べて、費用はどうですか?
- A22状況により引取校正より費用が高くなるケースもありますが、現地校正では、取り外す期間が圧倒的に短い、.取付けた状況そのままでJCSS校正できる等、メリットが多くある仕組みです。
その他について
- Q23流量計の校正の必要性を感じています。詳しく知りたいので、勉強会をしてもらえますか?
- A23日程を調整の上、対応をさせていただきます。